社会福祉 専門用語備忘録【い】

社会福祉泉温用語い

障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。

私は普段、社会福祉士として障がい者の相談支援業務を担当している相談員なのですが、日々の会議や同業者との間で交わす専門用語について、何となく使っているものの実は詳細までの把握は、ぼんやりだったりするモノも多くあります。お恥ずかしい話なのですが…。

それなので、改めて自分自身への備忘録として社会福祉専門用語を整理してみようと思いました。

また、この【障がい者生活】をお読みいただくうえで、専門用語について詳しくお知りになりたい方々にとっても役立てていただければ幸いでございます。

このページでは、社会福祉専門用語【い】から始まる専門用語について解説して参ります。

育児休業

【意味】

育児休業とは、正規従業員などが養育する1歳未満の子について、育児休業を取得できる制度。

非正規従業員については、事業主に引き続き雇用された期間が1年以上あり、なおかつ子の1歳到達日を超えて引き続き雇用が認められる者が、育児休業を取得できる。

また、次の要件を満たす者については、1歳6カ月まで取得可能。

①保育所に入所を希望しているが、入所できない場合。

②1歳以降、子を養育する予定であった者が死亡や、負傷や、疾病等の事情により、子を養育することが困難となった場合。

関連リンク:厚生労働省 育児介護休業法

育成医療

【意味】

育成医療とは、児童福祉法に基づく早期療育対策の一つで、⾝体障害児の為の医療費の公費(租税)負担制度である。

将来、⾝体障害が残る可能性がある児童(障害児)で、その身体障害を取り除いたり軽減する手術等の治療受けることによって、確実に改善が期待できる者に対して提供され、生活の能力を得るために必要な自立支援医療費が支給される制度。

関連リンク:厚生労働省 育成医療概要

育児手当金

【意味】

育児手当金とは、医療保険の被保険者が子供を出産して、育てるときに給付される一時金。

被保険者に扶養されている配偶者が出産し、育てるときにも同額支給される(配偶者児童手当金)。国⺠健康保険では、市町村の任意給付となる。

移植コーディネーター

【意味】

移植コーディネーターとは、医療専門職の名称で、医学知識の習得や協調性が必要とされる。

移植医療の普及活動や、臓器提供者(ドナー)の家族に対して、中立的立場で臓器移植の意義・仕組みの説明や、移植後の患者の心⾝ケアを行う。

資格取得には、医療技術(看護師、薬剤師、臨床検査技師など)の資格所有者、もしくは4年制大学卒業者で、日本臓器移植ネットワークの研修を受けて、所定の試験に合格することが必要となる。

移乗

【意味】

移乗とは、トランスファーともいい、⾞イスからベッド、便座、浴槽等への移動動作を行う事を指す。

ベッド上や、ベッドから車椅子等へ移動や以上も含めて、当事者が自分で移動したり、介助者が移動や移乗を解除する場合もある。

遺族基礎年金

【意味】

遺族基金年金とは、国⺠年金の被保険者が死亡したとき、その被扶養家族に支給される遺族年金のこと。

国⺠年金の被保険者、被保険者であった者で、日本国内に住所がある60∼65歳未満の者、または⽼齢基礎年金の受給権者、もしくは国⺠年金の保険料を納めた期間と保険料納付を免除された期間が25年以上ある者が死亡したとき、子どもある妻、または子どもに支給される。

関連リンク:日本年金機構 遺族基礎年金

遺族厚生年金

【意味】

遺族厚生年金とは、厚生年金の被保険者、又はその被保険者であった者が死亡したときに支給される遺族年金のこと。

厚生年金の被保険者に扶養されていた配偶者、子ども、⽗⺟、孫、又は祖⽗⺟に支給される。

関連リンク:日本年金機構 遺族厚生年金

遺族年金

【意味】

遺族年金とは、遺族基礎年金、遺族厚生年金、共済年金の三つがあり、国⺠年金、厚生年金、共済年金の被保険者や組合員が死亡した時にその遺族に支給される年金のこと。

厚生年金の被保険者、共済年金の組合員は同時に国⺠年金の被保険者でもあるので、子どものある妻、または子どもが受給権者になった場合、遺族基礎年金に遺族厚生年金、遺族共済年金がそれぞれ上乗せ支給される。

その他の者が受給権者になった場合には、遺族基礎年金は支給されない。

関連リンク:日本年金機構 遺族年金

遺族補償給付

【意味】

遺族補償給付とは、遺族補償年金と遺族補償一時金の二種類があり、労働者災害補償保険(労災保険)法に基づいて、業務上の災害が原因で死亡した労働者の遺族に支給される遺族給付のこと。

受給資格者は、労働者の収入で生計を維持されていた者(配偶者、子、⽗⺟、孫、祖⽗⺟、兄弟姉妹)だが、実際には最優順位の者に限られている。

関連リンク:厚生労働省 遺族給付

医療扶助

【意味】

医療扶助とは、生活保護制度の生活扶助、住宅扶助、教育扶助、介護扶助、医療扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助、左記の8つの扶助構成のうちの一つ。

医療扶助とは、八種の扶助のうちの一つで、診察、投薬や手術、病院や診療所への入院、看護、移送などの扶助を行う。

原則として現物で給付される。

インスリン

【意味】

インスリン(インシュリン、insulin)とは、膵臓に存在するランゲルハンス島(膵島)のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種。

21アミノ酸残基のA鎖と、30アミノ酸残基のB鎖が2つのジスルフィド結合を介してつながったものである。

C-ペプチドは、インスリン生成の際に、プロインスリンから切り放された部分を指す。

インテーク

【意味】

インテークとは、クライエント(相談者・利用者)からニーズを聞き取り、援助手法や内容を説明して了解を得られれば契約などを行う、援助の入り口の状態を指す。

障害者特定相談支援事業所の相談支援専門員が作成するサービス等利用計画や、介護保険居宅介護支援事業所の介護支援専門員が作成するケアプランにおいて、相談者や利用者が支援を受けるか否かを確認後、契約などによって了承を得る段階。

①インテーク(受付・受理)↓

②アセスメント(面談・情報収集)↓

③プランニング(サービス等利用計画やケアプランなど)↓

④インターベンション(介入・サービス提供)↓

⑤モニタリング(評価・確認)↓

⑤の次に③に戻って再プランニングとなるか

⑥エヴァリュエーション(事後評価)

⑦ターミネーション(終結)

という一連の流れの①番目。

インターベンション

【意味】

インターベンションとは、クライエント(相談者・利用者)のニーズに沿った目標をかなえるための、具体的な介入をしている状態を指す。

障害者特定相談支援事業所の相談支援専門員が作成するサービス等利用計画や、介護保険居宅介護支援事業所の介護支援専門員が作成するケアプランにおいて、相談者や利用者が社会資源などを利用して具体的な支援を受け、目標達成に向けて進む段階。

①インテーク(受付・受理)↓

②アセスメント(面談・情報収集)↓

③プランニング(サービス等利用計画やケアプランなど)↓

④インターベンション(介入・サービス提供)↓

⑤モニタリング(評価・確認)↓

⑤の次に③に戻って再プランニングとなるか

⑥エヴァリュエーション(事後評価)

⑦ターミネーション(終結)

という一連の流れの④番目。

インフォームド・コンセント

【意味】

インフォームドコンセントとは、「説明と同意」「納得診療」ともいう。

対象者が主治医などから、対象行為と代替案の内容・目的について、よく説明を受け正しい情報を得て理解した上で、方針に合意して行われる。