はじめに
障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。
私は、頸髄損傷C6四肢麻痺という比較的重度な身体障害がある手動車いすユーザーなのですが、旅行が趣味で、時には念入りにバリアフリーやユニバーサルデザインが整っているか調べ、また、時には何の下調べもせず行き当たりばったりで非バリアフリーや非ユニバーサルデザインをあえて楽しむ(最近はこちらのスタイルの方が多いかも…)スタイルで旅行に出かけています。
そんな私が、全国津々浦々…というのは大袈裟ですが、「車いすの旅」として様々な観光名所に行った際のバリアフリーやユニバーサルデザイン情報を発信して、このブログをご覧になったご本人や、友人や、ご家族や、ご親戚等の車いす利用者の方が少しでも安心して、「車いすの旅」を楽しむための情報として、お役にたてていただければ幸いでございます。
さて、今回は「【車いすの旅】沖縄県琉球温泉 瀬長島ホテルに泊まろう!【宿泊施設】」について、情報発信させていただきます。
ご紹介する宿泊施設の場所は、沖縄本島那覇市、那覇空港の南側の瀬長島内にあるホテル「琉球温泉 瀬長島ホテル」です。
那覇空港からは車で5分~10分といった場所にあり、那覇空港の近くだけに様々な観光スポットがある、観光拠点にはもってこいの最適なホテルといえます。
とにかく、空港に近いという点が最大のメリットじゃないでしょうか。
さらに飛行機ファンにとっても、空港のすぐ近くというロケーションは“たまらない”といった場所ですし、瀬長島内にも温泉複合施設や様々なショップがあり、一日中島の中にいて楽しむことも出来そうです。
それでは、琉球温泉 瀬長島ホテルについてご紹介いたします。
※沖縄のバリアフリーに関する情報は下記リンクなどでもご確認できるようです。
沖縄は観光バリアフリーを宣言しており、バリアフリー旅行支援など障がい者か高齢者が沖縄観光する際に必要な、様々な情報を提供する専門窓口があるそうです。
リンク:沖縄県観光バリアフリーポータルサイト-バリアフリーOKINAWA
◆那覇空港1階階到着ロビー
住所:沖縄県那覇市鏡水150番地那覇空港国内線旅客ターミナル 1階到着ロビー( 総合案内所の隣 )
営業時間:10:00~18:00( 年中無休 )
連絡先:TEL:098-858-7760FAX:098-857-905
リンク:沖縄バリアフリーツアーセンター【那覇空港】
◆国際通り
住所:〒900-0014沖縄県那覇市松尾2-8-19 ドンキホーテ5F
営業時間:11:00~18:00(年中無休)
連絡先:TEL:098-860-8046 / FAX:098-860-8434
リンク:沖縄バリアフリーツアーセンター【国際通り】
場所
まずは琉球温泉 瀬長島ホテルの場所を、Google Map で確認してみましょう!
住所は、〒901-0233 沖縄県豊見城市字瀬長174-5 琉球温泉 瀬長島ホテル。
行き方は、レンタカーはもちろんのこと、無料シャトルバスも出ているそうですが、残念ながらマイクロバスタイプなので、車いすのままリフトかスロープで乗り込むことはできないようです。今後こういったことの改善も期待しております。
ホテルアクセスについてはこちら↓
リンク:琉球温泉 瀬長島ホテル・地図・アクセス
琉球温泉 瀬長島ホテル
以前にホテル日航アリビラの紹介でも書きましたが、バリアフリー新法(2006年施行)以降にできた不特定多数の人が利用する建物(ホテルなども含む)については、高齢者や障がい者の利便性に配慮してバリアフリーやユニバーサルデザインを適用して建物を建てることが法律で決められています。
そしてこのホテルが出来たのは2012年なので、当然バリアフリー新法に対応し、高齢者や障がい者の利便性に配慮して、バリアフリーやユニバーサルデザインを適用して建てられたホテルなんです。
それなので、2006年以前に作られたホテルのように念入りにバリアフリーについて調べる手間も随分と軽減されます。こういったことを実感するたびに、世の中は少しずつだけど確実に良くなっていると思うのです。
まずはGoogle ストリートビューの外観はこちら↓
出典:Google ストリートビュー 琉球温泉 瀬長島ホテル
さあ、お次は琉球温泉 瀬長島ホテルのサイトをチェック。
出典:琉球温泉 瀬長島ホテル[公式] https://www.hotelwbf.com/
サイトのトップページからもユニバーサルルーム(バリアフリールーム)があることが確認できます。
こういった部屋があると表示されているだけでも、車いす利用者は安心します。というのも、ユニバーサルルームがあるのにそういった部屋を確認することが出来ないホテルサイトもあるんですよ。このご時世に、大変良いPRになると思うのですが、なぜ隠したがるのか?(PRにならないと思っているのかな?)理由はよく分かりません。
ユニバーサルルーム 詳細
琉球温泉 瀬長島ホテルのユニバーサルルームサイトです。
沖縄の陸、海、空の贅沢に包まれる
琉球温泉瀬長島ホテルのユニバーサルルームは、バリアフリーとなっており車椅子から降りることなくバスルーム(ユニットバス)への入室が可能です(※)。
また、このお部屋のみお手洗い横に手摺りとフロントへ繋がる呼出ボタンを設置しております。鏡台の高さも車椅子でそのままご利用頂ける高さです(※)。
ご年配のお客様はもちろん、お子様連れのお客様も安心してお過ごし頂けます。
エアポートビューとなっているので那覇空港を離着陸する飛行機もしっかりお楽しみ頂けます。
※車椅子のサイズによって異なる場合がございます。
必要な設備はすべて整っています。
フロントへつながる緊急呼び出しボタンもあるなんて、とても親切で安心できます。(ナースコールを連想させられますが…)
ベッドや車いすから床に落ちてしまったときに押せる位置に、緊急ボタンがあればもっと良かったです。
しかしこちらのホテルもやはり、ユニバーサルルーム(バリアフリールーム)は1部屋のみの設定でした。
部屋から見える景色も悪くはなかったのですが、「エアポートビュー」ということで、欲をいえば「オーシャンビュー」のユニバーサルルームの設定も欲しいところです。
こういった部屋を設置してくれたあるだけで大変ありがたいのですが、車いす利用者の友人同士で旅行に行くことだってあるので、この辺はまだまだ改善されるのを待ちたいところですね。
宿泊料金については、公式ページや旅行予約サイトをご確認ください。
仮に旅行サイトの格安料金を見つけたら“その価格と同じになる”といったシステムなので公式サイトから予約した方が安心ですね!
ユニバーサルルーム ベッド
上記でも紹介しましたが、琉球温泉瀬長島ホテルでは車いす利用者の方でも利用しやすい「ユニバーサルルーム」は「エアポートビュー」の1部屋のみです。
やはりここだけに限ったことではなく、日本にある多くのホテルがバリアフリーやユニバーサルルームと称するような、車いす利用者でも宿泊できるような部屋は1ホテルにつき1部屋といった施設がほとんどで、そのような車いす利用者でも宿泊できるような部屋が何部屋もあるホテルは大変珍しいんですよ。しかも、そういった部屋のほとんどが夜景が見えない部屋、海が見えない部屋、隣のビルの壁しか見えない部屋、なのです。まあ、ここは島の中心の高台にあるので、それなりに景色もよかったんですけどね。
ホテルにユニバーサルルームは1部屋のみというのが日本のスタンダードなのですが…いつかこのスタンダードが非常識となる日が来ることを願っています。
それはともかく、ここのユニバーサルルームはデザインも洗練されていて、とても素敵なお部屋でした。
まずは床およびベッドです。
そう、車いす利用者にとって床は大事なポイントの一つなんですが、このホテルのほとんどの部屋がフローリングなので、それはそれで車いす利用者にとっては嬉しいポイントです。
というのも、高級なホテルに成れば成るほど床はフカフカの絨毯(ジュウタン)敷きなのですが、車いす利用者にとって、特に車いすを自分で操作する利用者にしてみれば、絨毯の上を移動するより、フローリングの床の上を移動する方が、はるかに楽なんです。
したがって私のホテル判断基準の一つとして、床がフローリングになっているユニバーサルルームがあるホテルか否かが、判断を大きく分けるポイントとなりますが、このホテルは大丈夫です。
しかし、ベットの高さは…測り忘れました。それなので申し訳ありませんが、写真をご覧いただき目測でご確認ください。
私の感覚では自分の車いすの座面(座っている面)の高さと、ベッドの寝る面の高さがほぼ同じ高さだったと記憶しております。
ユニバーサルルーム バスルーム
お次はバスルーム
ドア開口部、段差、広さ、設備、どれをとっても申し分ありません。強いていえば引き開き戸という点ですが、これはさほど気にならなかったです。
デザインも部屋の配色と統一されており、洗練されている方だと思います。
(上記画像内のシャワーチェアは事前リクエストしてご用意してくださいました。入用の場合にはフロントに声をかけてみて下さい。)
入り口付近のグレーチング(水がバスルームの外へ流れ出ないための排水溝)も、よく考えられています。
ユニバーサルルーム トイレ・洗面台(バスルーム内)
お次はバスルーム内にあるトイレ・洗面所です。
手すりの福祉的デザインはこの際置いといて、車いす利用者でもとても使い勝手の良い配置になっておりました。
洗面所も清潔感がありスッキリしたデザインですが、高い棚の物は車いす利用者には取づらかったです。
ユニバーサルルーム その他の設備
鏡台および机。
部屋の雰囲気にマッチしたデザインで使い勝手もよかったのですが、少し狭かった…。
ちなみに、この日はエキストラベッドも作っていただき3人で泊まりました。
エキストラベッドは普段はソファーとして利用できるタイプです。
左側の扉はバスルームの入り口で、外の景色は那覇市の夜景と那覇空港が見えましたよ。
広さも、特に狭くは感じませんでした。まあ、こんなもんといった感じでした。
沖縄県、那覇市、琉球温泉瀬長島ホテル、いかがでしたでしょうか?
まとめ
・とにかく那覇空港から近いので観光拠点としては最適!
・無料シャトルバスもありますが車いすのままは乗れません。
・ユニバーサルルームは1部屋しかないのでご予約はお早めに。
・ユニバーサルルームは使い勝手もよくデザインも洗練されています。
・公式サイトから予約すれば最低価格保証あり。
以上、琉球温泉瀬長島ホテルの宿泊を楽しむための情報発信でした。
もしも行かれる際は、皆様にとって最高の体験となることを願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。セイタロウ
↓よろしかったらご予約はこちらからどうぞ↓