社会福祉 専門用語備忘録【す】

社会福祉泉温用語す

障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。

私は普段、社会福祉士として障がい者の相談支援業務を担当している相談員なのですが、日々の会議や同業者との間で交わす専門用語について、何となく使っているものの実は詳細までの把握は、ぼんやりだったりするモノも多くあります。お恥ずかしい話なのですが…。

それなので、改めて自分自身への備忘録として社会福祉専門用語を整理してみようと思いました。

また、この【障がい者生活】をお読みいただくうえで、専門用語について詳しくお知りになりたい方々にとっても役立てていただければ幸いでございます。

このページでは、社会福祉専門用語【す】から始まる専門用語について解説して参ります。

遂行機能障害

【意味】

遂行機能障害とは、高次脳機能障害の一つで、事故や疾病で脳に損傷を受けた場合等に起こる障害。

計画を立て、状況を把握して柔軟に対応し、目標を達成するといった行動が出来なくなり、自発的に物事を始める事ができない、物事の優先順位が付けられない、いきあたりばったりの行動をするなどの状態が見られる。

スティグマ

【意味】

スティグマとは、個人が社会的に十分受け入れられる資格を剥奪されている状況、否定的な意味合いのある社会的な刻印(烙印)のことをいう。

心身障害や生活保護受給などによって、社会から差別的意識や不利益をもたらされて、屈辱的な思いや劣等感を感じてしまうこと。

スペシフィック・ソーシャルワーク

【意味】

スペシフィック・ソーシャルワークとは、児童、障害者、高齢者、公的扶助などのその分野特有の専門的な知識・技術をもった技術、原理、活動のことを指す。

据置式リフト

【意味】

据置式リフトとは、ハンガーを取り付けたアームやその基点を支える支柱、駆動部からできており、支柱を固定・設置にて安定させたリフトのことである。

ベッドに固定・設置するタイプ、浴室・玄関等に支柱を張るタイプ、工事で支柱を固定するタイプなど固定・設置に様々な形態がある。

昇降動作はアームとベルトの巻上げを組み合わせたもの、アームの上下と軸回転を組み合わせたものなどがあり電動式、手動式、水圧式がある。

ストーマ

【意味】

ストーマとは、消化管や尿路の疾患などで、腹部に便・尿を排泄する為に増設された排泄口のことをいう。

大きく分けて消化管ストーマと尿路ストーマがある。

消化管ストーマは 人工肛門、尿路ストーマは人工膀胱とも呼ばれる。

ストッキングエイド(ソックスエイド)

【意味】

ストッキングエイドとは、膝や腰に障害があり、足先まで手が届きにくい人が、プラスチック製などの本体にソックスやストッキングをかぶせ、つま先を入れながら両脇に付いた紐や棒を使って引っ張り上げる為に用いる自助具のこと。

ストレングス

【意味】

ストレングスとは、援助を要する者がもっているプラス面の強みのこと。

何かを出来るという能力、何かをしたいという願望や意欲、好みや資質などを指す。

援助者は、面接などでこれらを引き出し、尊重し、活用することで本人の自立を支援する。

スライディングマット

【意味】

スライディングマットとは、ベッド上にてベッド下方にずり下がった人を頭部の方への引き上げや、寝返りできない人の容易に寝返りさせる為のシートのこと。

ベッド上の人を持ち上げる事なくソフトに移動させることが出来る。

大きなサイズでは、ベッドに寝たままの姿勢で、ストレッチャー等に水平に移動させること可能。

小さなサイズのものでは、ベッド・⾞イス間で座ったまま横に移乗する時に用いる。

脊髄損傷者などでは、ベッド・⾞イス間の移乗時に足部や臀部を十分持ち上げる事ができないことがあり、座面とのずれが起こるが、この時の摩擦を減少させる目的で用いることも出来る。

すりつけ板

【意味】

すりつけ板とは、和室と洋室の床の段差をなくす為に取り付ける傾斜板のこと。

これにより小さなスロープが作られ、歩行時のつまずきをなくしたり、⾞イスでの移動をスムーズにすることができる。