社会福祉 専門用語備忘録【ね】【の】

社会福祉泉温用語ねの

障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。

私は普段、社会福祉士として障がい者の相談支援業務を担当している相談員なのですが、日々の会議や同業者との間で交わす専門用語について、何となく使っているものの実は詳細までの把握は、ぼんやりだったりするモノも多くあります。お恥ずかしい話なのですが…。

それなので、改めて自分自身への備忘録として社会福祉専門用語を整理してみようと思いました。

また、この【障がい者生活】をお読みいただくうえで、専門用語について詳しくお知りになりたい方々にとっても役立てていただければ幸いでございます。

このページでは、社会福祉専門用語【ね】【の】から始まる専門用語について解説して参ります。

【ね】

ネイバーフッド・ギルド

【意味】

ネイバーフッド・ギルドとは、1886年にコイトがアメリカのニューヨーク州に設立した、アメリカ初のセツルメントハウスである。

熱可塑性合成樹脂

【意味】

熱可塑性合成樹脂とは、熱を加えると軟らかくなり、冷却するともとの物性に戻る樹脂。

軽量で加工がしやすく、上肢が不自由な方のオーダーメイドの補装具作成などに用いたりする。

【の】

脳血管障害

【意味】

脳血管障害とは、血管病変が原因で引き起こされる脳神経系の障害である。

血管が破れたり詰まったりする事で脳の細胞に栄養や酸素が供給されなくなり、脳の機能に障害が起こる。

大きく分けて、脳の血管が破れて出血する脳出血と、血管が詰まってしまう脳梗塞の2種類がある。

高血圧や糖尿病等の生活習慣病が原因となるケースが多い為、日頃から生活習慣を改善し、出来るだけ危険因子を減らす事が必要である。

又、介護保険制度では、第2号被保険者の場合、脳血管障害等特定疾病のある場合に限って介護保険サービスを受ける事が可能である。

脳血管性認知症

【意味】

脳血管性認知症とは、脳血管障害による脳の神経細胞や組織の障害などによって、重い記憶障害があり、運動麻痺や知覚麻痺に表れつつ、感情失禁もともなうことがおおくなる認知症症状である。

年金手帳

【意味】

年金手帳とは、20 歳を超えた日本人がすべて持つ年金に関する情報がまとめられた手帳。

基礎年金番号などが記載されている。

会社に入社する際の厚生年金加入の手続きや、年金を受給する際の手続きなど年金に関するほとんどの場面で必要となる。

リンク:日本年金機構 年金手帳について

年金保険

【意味】

年金保険とは、法律に よって定められた、政府(社会保険庁)や各種の共済組合団体が行なっている年金保険。

公的年金ともいい、⽼齢や障害などで働けなくなってしまったときに、国⺠の生活の基盤となる。

公的年金保険には、国⺠年金、厚生年金保険、各種の共済組合などがある。

国⺠年金は、原則として日本に在住する20 歳以上60 歳未満のすべての人が強制加入することになっている年金保険である。

厚生年金保険は、⺠間のサラリーマンが加入することになっている年金保険である。

各種の共済組合は、公務員、私学の教職員、JA(農協)、漁協の職員が加入するようになっている共済事業である。

年少人口

【意味】

年少人口とは、人口構造を3 つに区分した場合の人口群で、年少人口とは0歳から14 歳まで、生産年齢人口とは15 歳から64 歳まで、⽼年人口とは65 歳以上の人口を指す。

年少人口は幼少人口ともいう。

寝たきり度判定基準

【意味】

寝たきり度判定基準とは、旧厚生省(現厚生労働省)は、1991 年に障害をもつ⽼人のADL(日常生活の活動度)について4段階に分けて判定する基準のこと。

これを「⽼人の寝たきり度判定基準」という。

ランクJ(生活自立) 何らかの障蕃等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する

ランクA(準寝たきり) 屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない

ランクB(寝たきり) 屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ

ランクC(重度寝たきり)1日中ヘッド上で過ごし、排泄、食事、着替えにおいて介助を要する

脳性麻痺

【意味】

脳性麻痺とは、脳の発育期に非進行性病変によって永続的な運動障害をきたした状態をいう。

大脳皮質や白質、基底核、脳幹部、小脳等の運動の命令系統に変化が起こり、運動障害が現れる。

乳児期には頸の座りが悪い、寝返りが遅い等運動発達の遅れがあり、頭を後ろに反らす、指を握り込む等の姿勢異常も見られる。

又、手足の緊張低下や逆の緊張亢進といった症状が見られる事もある。

いずれにしても発達期の脳である為、一部に障害があっても他の正常な部分のおかげで正常になっていく事が多く、重い障害を残してしまう乳児は一部に過ぎない。

リハビリテーションによって、障害を受けていない部分の機能向上を図る。

脳卒中(脳血管障害)

【意味】

脳卒中とは、脳の血管障害の総称で、医療・福祉的には脳血管障害という。

脳内出血、脳梗塞、くも膜下出血、一過性虚血等がこれに含まれる。

脳卒中全体の60%を占めるのが脳梗塞、次いで30%が脳内出血である。

これらの疾患によって脳の一部が障害されると、片麻痺、単麻痺、小脳失調等の運動障害、痛みや温冷感覚の脱失等の感覚障害、失語症等の言語障害、その他高次脳機能障害といった症状が現れる。

脳卒中罹患後の過度の安静は様々な廃用性症候群を引き起こす為、早期にリハビリテーションを始める事が必要である。

ノーマライゼーション

【意味】

ノーマライゼーションとは、障害者や高齢者等社会的に不利を受けやすい人々(弱者)が、社会の中で他の人々と同じように生活し、活動する事が社会の本来あるべき姿であるという考え方である。

又、弱者がスムーズに社会参加出来るような環境の成立を目指す活動、運動の事である。

ノンスリップ

【意味】

ノンスリップとは、階段の段鼻等に取り付けて、滑りやつまずき、又、階段の損傷を防止する部材の事である。