はじめに
障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。
私は、頸髄損傷C6四肢麻痺という比較的重度な身体障害がある手動車いすユーザーなので、やはり福祉機器や、福祉機器とカテゴライズしていなくても、障がいがある身体で使いやすそうな機器やグッツを見つけると、ついつい注目してしまいます。
というのも実はその昔、ユニバーサルデザインに関する商品開発やデザインをする仕事もしていたんです。詳しくはプロフィール をご覧いただければと思いますが、そういった理由から自分が考えることも好きなんですが、それを見て想像を膨らませるのも大好きで、とにかく障がいがあってもなくても生活を便利にする物は大好物!
参考
セイタロウのプロフィール障がい者生活管理人&著者セイタロウの自己紹介
だから、「福祉機器」、「バリアフリー」、「ユニバーサルデザイン」、「便利グッツ」、「アイディア商品」等といったキーワードを見つけると、ついつい目が行ってしまうのです。
そんな中、今回は「手動車いす電動ユニット」(パワーアシスト装置)に注目してみました。
電動ユニットとは?
「電動ユニット」とは、手動車いすに電動アシスト装置を付けることによって、時には家庭内で日常生活用の手動車いすとして使用し、またある時には外出時に電動ユニットを装着することによって、日常生活用の手動車いすのまま電動車いすとほぼ同じような感覚で使用することができる、脱着可能式パワーアシストユニットのことです。
この電動ユニットを装着することによって、介助者の介助なく気軽に自由に外出を楽しむことが出来ます。
上記MEMOでも記載した通り、手動車いすユーザーでも女性や高齢によって体力等に自信のない方々や、普段は頑張って手動車いすをガンガンこいでいる方だって「たまには楽したいなぁ」と思われている方など、電動ユニットを上手に活用することによって、日常生活やレクリエーションの幅が大いに広がります。
電動ユニットには、様々なタイプやメーカーがございますので、この項では【アタッチメント式】に的を絞ってご紹介させていただきます。
電動ユニット ヤマハ JWX-1 PLUS+
まず最初に紹介するのは、この部門のオピニオンリーダーといっても過言ではないほどの先駆者である日本のメーカー、ヤマハ発動機で作られた、アタッチメント式電動ユニット「JWX-1 PLUS+」です。
出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/wheelchair/lineup/jwx1-plus
私が知る限りではこのヤマハのJWシリーズは、1995年に発売以来、20年以上にもわたって販売をされているこの分野のベストセラー商品です。
数年に一度改良やモデルチェンジを重ねることによって、益々成熟した商品となり、日本でや世界でもっとも信頼のおける、とても素晴らしい電動ユニットです。
出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/wheelchair/lineup/jwx1-plus/spec.html
出典(リンク):ヤマハ JWX-1 PLUS+
価格はメーカー希望小売価格313,000円~(税抜価格)
バッテリー:標準リチウムイオン電池25V 11.2 AHなど
速 度:5段階 最高時速約6km/h(車輪サイズによる)
走 行 距 離:15~30km(1回の充電での走行/バッテリー種類による)
重 量:15.3kg(バッテリー含まず)
長年にわたって考え抜かれた電動ユニットですが、海外製の後発メーカーの製品と比べると、追求しすぎる機能、重い本体、古臭いデザインなど、まだまだ見直す点も多いように感じます。
見直す改良点などがまだまだ多くあるように感じますが、もっと柔軟に時代の流れに対応していかないと、いつの日か海外メーカーに抜かれる日が来てしまうかもしれません。
取扱店舗については、最寄の車いす販売店へ問い合わせ下さい。
電動ユニット ヤマハ JWX-2
次に紹介するのは、「JWX-1 PLUS+」の姉妹商品のヤマハ発動機で作られた、アタッチメント式電動ユニット「JWX-2」です。
出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/wheelchair/lineup/jwx2
私が知る限りではこのヤマハのJWシリーズは、1995年に発売以来、20年以上にもわたって販売をされているこの分野のベストセラー商品です。
特に、この電動アシスト車いすという発想は、世界にそれまでなかった新しい技術で、世間をセンセーショナルに驚かせました。
出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/wheelchair/lineup/jwx2/spec.html
出典(リンク):ヤマハ JWX-2
価格はメーカー希望小売価格327,000円~(税抜価格)
バッテリー:標準リチウムイオン電池25V 11.2 AHなど
速 度:最高時速約6km/h(0~6km/h)
走 行 距 離:20~40km(1回の充電での走行/バッテリー種類による)
重 量:15.6kg(22・24インチの場合/バッテリー含まず)
長年にわたって考え抜かれた電動ユニットですが、海外製の後発メーカーの製品と比べると、追求しすぎる機能、重い本体、古臭いデザインなど、まだまだ見直す点も多いように感じます。
見直す改良点などがまだまだ多くあるように感じますが、もっと柔軟に時代の流れに対応していかないと、いつの日か海外メーカーに抜かれる日が来てしまうかもしれません。
取扱店舗については、最寄の車いす販売店へ問い合わせ下さい。
こちらのタイプは、私セイタロウのような頸髄損傷(受傷部位:C6)で、四肢(足二肢と腕二肢)運動機能障害があり、手指運動機能が全廃(手のひらや指を動かす運動神経が麻痺)のため握力がない人にとっては、最良の電動ユニットだと思います。
電動ユニット Alber e-fix(アルバ イーフィックス)
次に紹介するのは、ドイツのアルバ社が作成した電動ユニット、「イーフィックス」です。
出典:https://www.alber.de/en/products/add-on-drive/e-fix
出典:http://www.alber.jp/product/unit/04.html
出典(リンク):株式会社アルバジャパン イーフィックス
価格はメーカー希望小売価格オープンプライス(UKの小売価格だと£5,091.60(£1=150円:763,740円))
バッテリー:リチウムイオン電池
速 度:最高時速約6km/h(0.5~6km/h)
走 行 距 離:16~22km(1回の充電での走行)
重 量:18.9kg
日本での取扱店舗は以下の通り。
株式会社アルバジャパン
東京都豊島区東池袋1-33-8
NBF池袋タワー3階
TEL 03-3984-1345
FAX 03-3984-1344
電動ユニット Alber twion(アルバ トウィオン)
次に紹介するのは、ドイツのアルバ社が作成した電動アシストユニット、「トウィオン」です。
出典:https://www.alber.de/en/products/active-drives/twion
出典:http://www.alber.jp/product/unit/03.html
出典(リンク):株式会社アルバジャパン イーフィックス
価格はメーカー希望小売価格オープンプライス(UKの小売価格だと£4,305.00(£1=150円:645,750円))
バッテリー:リチウムイオン電池?
速 度:最高時速約6km/h(オプションで10 km/h)
走 行 距 離:12~20km(1回の充電での走行)
重 量:6kg (1車輪あたりの重量)
スマートフォンで操作できるなんて、画期的ですね。とてもワクワクします。
日本での取扱店舗は以下の通り。
株式会社アルバジャパン
東京都豊島区東池袋1-33-8
NBF池袋タワー3階
TEL 03-3984-1345
FAX 03-3984-1344
まとめ
アタッチメント式の電動ユニットは、その他にも複数の海外メーカーの物がありますが、ここでは個人的趣味によってより良い商品と思う物のみを紹介させていただきました。
ヤマハJWXシリーズは、日本や世界でも先駆けてこの分野をけん引してきたメーカーだけあって、電動ユニットの質も高品質で、他の海外メーカーから比べてもコストパフォーマンスにも優れた大変良い商品なのですが、欲をいえば、海外メーカーのようにデザイン性をもう少し磨いてもらい、小型軽量化も図っていただきたいところです。
また、海外メーカーのアルバ社などは、日本と同じく自動車大国のドイツのメーカーだけに、技術力の土台は日本に引けを劣らない力があり、今後、自動車のEV技術が進んでバッテリーやモーターの小型化が進めば、最新技術を柔軟に取り入れる姿勢を持ったメーカーのようなので、先発メーカーである日本のヤマハを追い越す日も、そう遠くないのではないかという可能性を秘めています。
いずれにしても、技術は日進月歩で進化しているので、今後、さらに切磋琢磨して、より良い商品が世に生まれることを大いに期待しております。
今後、素晴らしい電動ユニットを見つけたら、こちらの情報も随時更新させていこうと考えております。
参考
手動車いす電動ユニット【前方ユニット編】手動車いすの前方に電動ユニット取り付けるタイプの情報です
参考
手動車いす電動ユニット【後方ユニット編】手動車いすの後方に電動ユニット取り付けるタイプの情報です
補足
ネットでこんなに安い電動車いすも売られていました。
驚きの値段です。