社会福祉 専門用語備忘録【る】【れ】【ろ】

社会福祉泉温用語るれろ

障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。

私は普段、社会福祉士として障がい者の相談支援業務を担当している相談員なのですが、日々の会議や同業者との間で交わす専門用語について、何となく使っているものの実は詳細までの把握は、ぼんやりだったりするモノも多くあります。お恥ずかしい話なのですが…。

それなので、改めて自分自身への備忘録として社会福祉専門用語を整理してみようと思いました。

また、この【障がい者生活】をお読みいただくうえで、専門用語について詳しくお知りになりたい方々にとっても役立てていただければ幸いでございます。

このページでは、社会福祉専門用語【る】【れ】【ろ】から始まる専門用語について解説して参ります。

【る】

ル・プレイ 

【意味】

ル・プレイ(英: Le Play,Pierre Guillaume Frederic(1806 年∼1882 年))は、社会調査や家族研究の発展に貢献した、フランスの社会改革運動家。

家族を社会の単位として考え、家計を中心とする社会調査を実施した。1855 年に「ヨーロッパの労働者」を著した。

 

【れ】

レスパイトケア

【意味】

レスパイトケアとは、障害児者をもつ親・家族を一時的に、その障害児者の介護から解放することによって、日頃の心⾝の疲れを回復し、リフレッシュするための援助のこと。

介護者の住遣や短期入所、緊急保護など。

劣等処遇の原則

【意味】

劣等処遇の原則とは、福祉サービス利用者の生活レベルは自活勤労者の平均的生活水準よりも絶対的に以下でなくてはならない、とする救貧事業上の原則。

イギリスで1934 年に新救貧法において制定された。

現在は、ワークハウス・テスト原則(非人間的なワークハウスによる救済以外は認めないとするもの)とあいまって、救済を否定するものであったと言われている。

 

【ろ】

老障介護

【意味】

老障介護とは、介護が必要な障害者を、その親である高齢者が主たる介護者として介護している状態のこと。

少子高齢化や核家族化や医療の進歩などによって、障害があって介護が必要な子の主たる介護者が、高齢な親である世帯が年々増加している。

脱施設化の施策も相まって、高齢な親が障害のある子をいつまでも在宅で支援し続けなければならない状況を作り出しており、親亡き後の残されたこの処遇も課題となっている。

⽼人福祉法

【意味】

⽼人福祉法とは、1963(昭和38)年8月に施行された法律。

「⽼人の福祉に関する原理を明らかにするとともに、⽼人に対し、その心⾝の健康の保持及び生活の安定の為に必要な措置を講じ、⽼人の福祉を図る事を目的とする(第1条)」

介護保険制度の実施に伴い、⽼人居宅介護等事業や特別養護⽼人ホーム等の改正が行われた他、2006(平成18)年には「介護保険法」の改正に伴い、有料⽼人ホームや養護⽼人ホームの見直し等が行われた。

⽼年症候群

【意味】

⽼年症候群とは、⻘壮年者にはみられずに高齢者に多く、加齢とともに増加して治療と同時に介護が重要になる⾝体的及び精神的諸症状・疾患の総称である。

また⽼年症候群は、加齢に伴って諸器官の生理的機能が低下したり、体動の減少に伴って廃用症候群とが重なって生じるという多くの臓器が関与した症状・疾患である。

⽼年症候群として扱われる病態には、認知障害、移動能力障害、排泄機能障害、感覚障害、栄養摂取障害等がある。

⽼々介護(老老介護)

【意味】

⽼々介護とは、要介護の高齢者を、高齢者である家族が介護する事である。

高齢社会となり、介護をしているのが配偶者はもちろん、子どもの;場合でも65歳以上の日齢者であるケースが多くなってきている。

この場合、介護する者の心⾝の健康管理にも注意を払う必要がある。

⽼人憩の家

【意味】

⽼人憩の家とは、地域の高齢者に教養の向上、レクリエーション等のための場を与え、高齢者の心⾝の健康増進を図る社会福祉施設のこと。

市町村が設置・運営し、60歳以上の地域の高齢者が無料で利用できる

⽼人性認知疾患療養病棟

【意味】

⽼人性認知疾患療養病棟とは、精神症状や行動異常がある痴呆性の⽼人で、⻑期の治療が必要な患者が入院する⻑期療養型の病棟(精神病床)のこと。

介護保険制度では、都道府県知事が指定する指定介護療養型医療施設と位置付け、要介護者に対しては、指定介護療養施設サービスが給付される。

⽼人クラブ

【意味】

⽼人クラブとは、地域社会において、高齢者の生きがいを高め、その生活を健全で豊かなものとするとともに、社会の一員としての役割を果たし、自らの努力で⽼人福祉の増進を図ることを目的とする自主的組織。

原則として60歳以上の高齢者が、1クラブ当たり約50 人以上で結成し、都道府県、市町村単位に連合会が組織されている。

社会奉仕活動、教養講座、健康増進事業など、高齢者が気軽に参加できる活動を行なっている。

中央に全国⽼人クラブ連合会を設け、⽼人クラブの活動の推進、⽼人福祉の向上をはかり、 都道府県⽼人クラブ連合会の連絡調整、⽼人クラブに対する援助指導等を行なっている。

リンク:公益財団法人 全国老人クラブ連合会

ロービジョン

【意味】

ロービジョンとは、弱視の事である。

両眼の矯正視力が0.04 以上から0.3 未満で拡大鏡等により普通文字の使用が可能なものを「軽度弱視」、両眼の矯正視力が0.02 以上から0.04 未満のものを「重度弱視」とする。

弱視者は健常者といると障害者とみなされ、盲者といる時は健常者に近いと見られて援助面での不利益を被りやすい立場に置かれる。

どちらの集団にも明確に属さない人を「マージナル・マン(周辺人)」と呼び、障害の軽さとは別に配慮をする事が求められる。

ロービジョンケア

【意味】

ロービジョンケアとは、病気やけが等で視力が低下したり視野が狭くなった時(または、そうなりそうな時)、眼科では、検査をして異常箇所を見つけ、その治療を行うこと。

治療によって眼の状態を正常にできれば、視力や視野は回復する。