障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。
私は、頸髄損傷C6四肢麻痺という比較的重度な身体障害がある手動車いすユーザーなので、やはり福祉機器や、福祉機器とカテゴライズしていなくても、障がいがある身体で使いやすそうな機器やグッツを見つけると、ついつい注目してしまいます。
というのも実はその昔、ユニバーサルデザインに関する商品開発やデザインをする仕事もしていたんです。詳しくはプロフィール をご覧いただければと思いますが、そういった理由から自分が考えることも好きなんですが、それを見て想像を膨らませるのも大好きで、とにかく障がいがあってもなくても生活を便利にする物は大好物!
参考
セイタロウのプロフィール障がい者生活管理人&著者セイタロウの自己紹介
だから、「福祉機器」、「バリアフリー」、「ユニバーサルデザイン」、「便利グッツ」、「アイディア商品」等といったキーワードを見つけると、ついつい目が行ってしまうのです。
そんな中、今回は「環境制御装置」に注目してみました。
環境制御装置(ECS)とは?
「環境制御装置」(ECS:Environmental Control System)とは、ご家庭内のテレビやエアコンなど、 赤外線リモコンに対応した家電製品や電動ベッド、福祉電話、玄関ドアホンなど、重度障がい者の身体機能に対応した入力スイッチから操作する製品です。1つの操作スイッチでテレビやビデオの操作をする、簡易環境制御装置もあります。
大きく分けて、環境制御装置専用機によって機器を操作するタイプと、専用アプリをパソコンやスマートフォンに組み込んで、環境制御赤外線リモコン端末と合わせて機器を操作するタイプがあります。
重い障害があっても自分で出来ることはなるべく自分でしたいし、誰に気兼ねすることなく自分のタイミングでしたい。
事故や、怪我や、病気によって今までできていたことが出来なくなってくると、やがてそのストレスは自分の存在意味すら疑問に思い、生きる気力すら失ってしまうことがあります。そんな気持ちにさせてしまう前に、ご自身で出来ることはなるべくご自身で行っていただくように環境を整え、少しでも自尊心を保つ環境整備は、ご自身の欲求をかなえるだけでなく、世界とつながるための重要な手段です。
これは障害があるとか無いとかに関係なく、本人が出来る権利を、過保護や、心配や、おせっかいによって周りが奪ってしまうことによって、本人の自尊心は確実に奪われて行き、いつの日か世間から必要とされない人間となってしまいます。
大袈裟ではなく、自分で出来ることを自分で行っていただくということは、それだけ重要なことなのです。
少し前置きがくどくなりましたが、環境制御装置の重要性は理解いただけたと思います。
様々なメーカーがございますので、この項では【コンピュータやスマートフォン等と組み合わせて利用するタイプ編】に的を絞ってご紹介させていただきます。
環境制御装置専用機編の情報はこちら↓
参考
環境制御装置専用機編重い障害がある方が使いやすいように作られた環境制御装置の情報
まず最初に紹介するのは、テクノツール株式会社から発売されている「なんでもIR2」です。
出典:https://www.ttools.co.jp/product/hand/ircenter/index.html
製品概要
新しい「なんでもIR2」は、従来製品の「なんでもIR」の機能はそのままに、充電式ニッケル水素電池パックが不要となりました。専用ドライバーやアプリケーションはそのままで、今お使いになっている「なんでもIR」から置き換えてご利用いただくことができます。
「なんでもIR2」は、複数の家電製品(赤外線リモコン対応機器)をパソコンで操作できる便利な赤外線学習リモコンです。身近な家電製品(テレビ、ビデオなど)が、パソコン1台で操作できるようになります。 赤外線データは、 お手持ちのリモコンを使って赤外線データの取得と学習をすることができます。
製品名:なんでもIR2
型番:製品パッケージ TIRRA-B01-11(なんでもIR2 本体 TIRRA-B01)
標準価格:24,840円(税込)
サイズ直径90mm x 高さ53mm (USBケーブル除く)
重量:105g
対応OS:Windows 7(SP1) / 8.1 / 10 いずれも日本語版
ハードディスク100MB以上の空き容量
必要ソフトウェア:Microsoft Internet Explorer Ver. 11
インターフェース:USB 2.0 準拠
出典:https://www.ttools.co.jp/product/hand/ircenter/index.html
テクノツール関連商品
次に紹介するのは、サンワダイレクトから発売されている「学習リモコンユニット400-RC001」です。
出典:https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-RC001?tpgl=ck
出典:https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-RC001?tpgl=ck
出典:https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-RC001?tpgl=ck
学習リモコンユニット(リモコンアプリ、スマートフォン・Bluetooth接続・家電スマートリモコン・テレビ・Blu-ray・エアコン・照明対応)
テレビやレコーダーなどをスマートフォンで操作できる学習リモコンユニット。リモコンアプリ。Bluetooth接続で、家の中の家電を操作できる万能リモコン。
出典:https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-RC001?tpgl=ck
●テレビ、DVDレコーダーやブルーレイレコーダー、エアコン、照明機器などの、赤外線(IR)リモコンを使用する機器をスマートフォンで操作できるレシーバーです。
●それぞれの機器に必要なリモコンがいらず、スマートフォン1台で沢山のリモコンの役割をすることができます。
●スマートフォンからBluetoohで送信されたリモコン信号を受信し赤外線に変換してテレビなどへ信号を送ります。
●専用アプリを用いて、使いたいボタンだけを選んで、自分用の使いやすいオリジナルリモコンを作成することもできます。
●設定は、主要メーカーをアプリで選ぶだけの簡単設定です。
●専用アプリ「AIFA リモートコントローラー」は、iOSとAndroidの両方に対応しています。
●本体とスマートフォンは最大10m、本体とデバイスは
最大10m(水平方向:最大360°、垂直上方向:最大180°)の範囲内で使用できます。
※アプリ画面に表示があっても家電のリモコ自体に備わっていない機能は登録・使用することができません。
※メーカー独自機能の操作には対応していません。
※登録台数はリモコンの種類ごとに1台ずつ、合計4台までです。希望小売価格:6,280円
出典:http://www1.s3.starcat.ne.jp/fukushi/E108_S2.htm
出典(リンク):サンワダイレクト本店
製品確認や購入される場合はこちら↓
次に紹介するのは、株式会社グラモから発売されている「iRemocon Wi-Fi」です。
出典:http://i-remocon.com/aboutiremoconwifi
今使っているスマートフォンが超高機能リモコンになる
家でも外出先でも、常に持ち歩いているスマートフォンがそのまま家電のリモコンになります。もう、リモコンに持ちかえる必要はありません。 対応機種はiPhone / iPad / iPod touch / Androidに対応。
※Android端末は一部非対応機種がございます。
※iRemocon Wi-Fiを使って、生命や財産に危険を及ぼす可能性のある機器のコントロールはできません。
※外出先からご利用いただく場合は月額課金でのご提供となります。
(iRemocon for フレッツ、iRemoconゼロスタートプランをご利用の お客様は本機能の利用料はレンタル費用に含まれますので、月額課金は 不要です。)希望小売価格:20,741円(税別)
出典:http://i-remocon.com/aboutiremoconwifi
出典(リンク):株式会社グラモ iRemocon Wi-Fi
製品確認や購入される場合はこちら↓
次に紹介するのは、ラトックシステムから発売されている「スマート家電コントローラ RS-WFIREX3」です。
出典:http://www.ratocsystems.com/products/subpage/wfirex3.html
外出先から、スマホで自在に家電をコントロール。
おうちではスマートスピーカーに話しかけて、家電をコントロール。
スマホと声の両方で操作できる、新しい家電リモコンです。
スマートスピーカーを接続し、「家電リモコンを使って○○して」と話しかけるだけで家電をコントロール。リモコンやスマホを手に取ることなく、ハンズフリーで家電(テレビ・エアコン・照明)を操作できます。Amazon Alexa、Googleアシスタント搭載スピーカーに対応。
本製品は、家電の電源オンオフほか、テレビの音量やチャンネルの変更、エアコンの温度調整など、きめ細かな操作の呼びかけがおこなえます。たとえば、両手がふさがっている家事中にテレビの音量を調整したり、ベッドに入ったままエアコンや照明をオンオフする、といったことが可能です。
希望小売価格:OPEN 7,000円(税別)
出典:http://www.ratocsystems.com/products/subpage/wfirex3.html
出典(リンク):ラトックシステム株式会社
製品確認や購入される場合はこちら↓
次に紹介するのは、LinkJapanから発売されている「eRemote」です。
出典:http://linkjapan.co.jp/product/eremote
eRemoteがあればライフスタイルが変わる
いつも持ち歩くのは、リモコンではなくスマートフォン。 自分のライフスタイルに合わせて、自宅のさまざまな家電を、 家の中ではもちろん外出先からもコントロールしましょう。※1、ご利用するにはWi-Fi環境が必要です。
リモコンを全てこれ一つに
eRemoteは学習型リモコンで、リモコンの赤外線をeRemoteに記憶させて、スマホからWi-Fi経由で指示を出すため、メーカーや型番、年式関係なく、様々な家電をコントロールできます。※2
★エアコンとテレビの赤外線情報がプリセットされていて、学習しなくても利用可能。対応機種も随時更新中。さらに、eRemoteを寝室やリビング、子供部屋などに複数台設置しても、1つのアプリで全て管理できます。
寝室でリビングのエアコンをつけたり、リビングで子供部屋の照明を消したりすることも可能です。※2、一部特殊な赤外線を学習できない場合があります。
外出先から家電を操作
寒い冬や暑い夏でも帰る前にエアコンをつけて、快適な部屋へ帰りましょう。また、留守をしているペットや小さなお子様の為に、外出先から温度管理可能。
eRemoteには温度センサーが搭載されているため※3、温度確認ができます。旅行中、定期的に自宅の照明をつけたり、一人暮らしの女性は帰宅する前に照明をつけたりすることで、防犯対策ができます。
外出後も付けっぱなしの家電を消せますので、消し忘れも安心。
※3、家庭用のため、多少の誤差があります。
希望小売価格:10,000円前後(税別)
出典:http://linkjapan.co.jp/product/eremote
出典(リンク):LinkJapan
製品確認や購入される場合はこちら↓
次に紹介するのは、Amazonから発売されている「Echo」です。
音声だけでリモート操作できるスマートスピーカーですが、CMでもおなじみですが、「アレクサ」と話しかけるだけで、音楽の再生、天気やニュースの読み上げ、スマートホームの操作、アラームのセットなど簡単に音声操作することが出来るAIスピーカーです。
出典:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B071ZF5KCM?ie=UTF8
Alexa対応の電化製品、または、Alexa対応の赤外線コントローラーがあれば、現在ご自宅で使用されている赤外線リモコンのテレビやエアコン、扇風機なども操作できます。 ※別途、デバイスを接続するためのハブ(別売り)が必要となる場合があります。※Alexa対応製品は、Amazonスマートホームストアで確認できます。
環境制御装置専用機編の情報はこちら↓
参考
環境制御装置専用機編重い障害がある方が使いやすいように作られた環境制御装置の情報
障がい者福祉の世界では、環境制御装置といえば、上記の【環境制御装置専用機編】情報でも紹介したような高額で、利用される方が、重度の頸髄損傷者や、筋ジストロフィーや、筋萎縮性側索硬化症など、重度の障害がある方々の製品といったイメージでした。
しかし時代は変わって、健常者でも障がい者でも関係なく環境制御装置を利用して暮らしをよりよくすることが、当たり前のようにかなえられる世の中となりました。
スマートフォンやタブレットパソコンなどのIT機器の進化、そしてAI技術の進化など、一昔前では考えられなかった便利な暮らしがより手軽な価格で手に入れることが出来る時代です。
まさに今、特にこれから東京オリンピックを迎えるころには、さらに誰もが暮らしやすい世の中が訪れるのではないかと予感させますが、便利を手に入れた人間が、代償に何を失わなければならないのか?、私個人的にはそういったことに一抹の不安も覚えるのです。
冒頭でも書きましたが、人は自分で出来ることを奪われると、やがて自分の存在意義を失う生き物です。
便利も大変結構ですが、苦労してこそ得られる喜びも忘れてはいけません。
ちなみに、高齢な方や障害がある方が、バリアフリーなどの住宅改修をするにあたって最も最適な時期とは、どのようなタイミングかご存知でしょうか?
それは、不自由となったその時です。
つまり、不自由でもないのに住宅改修で段差をなくして便利にしても、段差という負荷がかからなくなることによって、元々ついていた筋力を無意味に低下させてしまうのです。
何が言いたいか、お分かりでしょうか?
そうです、生活を便利にすることによって、奪われる代償は必ずあるのです。だからと言って楽な暮らしはするなということでもありませんが、くれぐれも便利にとらわれすぎないように、自分で便利と不便をコントロールする術を身に付けることも必要と私は考えますが、これをお読みの皆様はいかが考えるでしょうか…。
少々脅しめいたことを書いてしまいましたが、そういった視点を持ちつつ必要な範囲のみの便利を追及され、いつまでも気力や体力が充実した状態で暮らしていきたいものです。
Amazonスマートホームストア
便利な世の中になり、高額な福祉機器でなくても、工夫次第でいろいろと環境制御が出来る世の中になりました。
今後、素晴らしい環境制御装置を見つけたら、こちらの情報も随時更新させていこうと考えております。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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