障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。
私は普段、社会福祉士として障がい者の相談支援業務を担当している相談員なのですが、日々の会議や同業者との間で交わす専門用語について、何となく使っているものの実は詳細までの把握は、ぼんやりだったりするモノも多くあります。お恥ずかしい話なのですが…。
それなので、改めて自分自身への備忘録として社会福祉専門用語を整理してみようと思いました。
また、この【障がい者生活】をお読みいただくうえで、専門用語について詳しくお知りになりたい方々にとっても役立てていただければ幸いでございます。
このページでは、社会福祉専門用語【ら】【り】から始まる専門用語について解説して参ります。
【意味】
ライフサイクルとは、人が生まれて、⻘年となり、成人して⽼年期に入り、やがて死に至るという過程。
生活周期、または人生周期。
【意味】
ライフステージとは、人が誕生してから死ぬ迄の、様々な段階の事。
乳幼児則、児童期、思春期、⻘年期、成人期、壮年期、⽼年期等に分ける事により、各段階における心⾝や生活場面での発達の変化をとらえる事が出来る。
【意味】
ライフスペースインタビューとは、利用者の居室や自宅において行う面接のことをいう。
なれ親しんだ場所で面接を行うことによって、利用者がリラックスした状態で面接を行うことができるので、より深い内容の質問にも答えてもらえやすいといわれている。
【意味】
ラウントリ−,B.S.Rowntree,B.Seebohm(1871 年∼1954 年)は、イギリスの福祉国家の形成に大きな影響を及ぼした、社会調査の研究者。
19 世紀後半∼20 世紀前半のイギリス、ヨーク市の貧困状態を調査し、貧困問題は個人の責任ではなく、社会政策や労働政策の施策として取り組まなければならないと指摘した。
【意味】
リーチャーとは、手が届かない時、棒状のものでたぐりよせたりする役割をもったものである。
【意味】
リタイアメント・コミュニティ(英:retirement community)とは、高齢者向けの複合施設で、有料⽼人ホームや医療センター、図書館、スポーツ・娯楽施設などが備えられた共同体(コミュニティ)。欧米やオーストラリアで発達している
【意味】
理学療法士(略称PT(英: physical therapist または physio therapist))とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に「理学療法」を行う事を業とする人または資格をいう。
病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法を行う。
「理学療法士及び作業療法士法」第2条には「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されている。
【意味】
リクライニング⾞イスとは、背を好みの角度に倒せる機能が付いた⾞イスである。
通常の⾞イスでは、⻑時間座位姿勢を保持する事が困難な方や、⾝体を支える力が弱い方、疲れやすい方等に適している。
【意味】
リバースモーゲージとは、高齢者がみずからの持ち家に居住したまま、その持ち家を担保に生活資金を借り入れ、死亡等による契約期間終了時に当該不動産を処分して借入金を一括返済するという制度である。
契約期間の進行とともに負債が増加するローン形態である事から、一般的な住宅ローンに代表される「フォワードモーゲージ(forwardmortgage 抵当融資)」に対するものとして「リバースモーゲージ(reversemorgage 逆抵当融資)」と呼ばれている。
わが国では1981(昭和56)年に東京都武蔵野市で初めて導入され、その後複数の自治体や⺠間金融機関によって実施されている。
【意味】
リッチモンド,M.E.Richmond,Mary E.(1861 年∼1928 年)は、アメリカの慈善組織協会活動の指導者。
友愛訪問員で、ケースワーク(個別援助技術)を理論化・体系化して専門的学問の水準にしたため、ケースワークの⺟と呼ばれる。
1917 年『社会診断』を著し、初めてケースワークを理論的に定義化した。
【意味】
療養の給付とは、疾病、負傷に対し療養取扱機関で、診療・薬剤又は治療材料の支給・処置・手術・その他の治療を受けるなど、必要な療養そのものを、現物として給付するもの。
保険医療機関は社会保険診療支払基金を通じて、保険者から診療報酬を受ける。
被保険者は、保険医療機関に一部負担金を支払うシステムになっている。
リンク:全国健康保険協会 協会けんぽ 健康保険ガイド 療養の給付
【意味】
療育手帳とは、知的障害者に交付される手帳であり、各種制度や福祉サービスを受ける為に必要となるものである。
療育手超限制度は法律で定められているものではなく、実施の主体は都道府県(政令指定都市)である為、交付の判定基準や程度の区分、手帳の名称等は各都道府県ごとに異なり、統ーされていない。
東京都では「愛の手帳」、崎玉県では「みどりの手帳」と呼ばれている。
【意味】
流動性知能とは、新しいことを学習したり、新しい環境に適応したりする能力で、変化への素早く柔軟な対応を支える能力。
結晶性知能と異なり、教育や経験には左右されず、むしろ生まれながらにもっている能力である。
20歳くらいまで急速に発達し、60歳頃までは維持されるが、それ以降70歳くらいから急速に低下していくとされている。
【意味】
利用制度とは、申請主義によって利用することができる公的サービスのこと。
主な利用制度は以下の通り。
①自立支援給付方式 対象事業:介護給付・訓練等給付・自立支援医療など
②事業費補助方式 対象事業:児童厚生施設・放課後児童健全育成事業など
③行政との契約方式 対象事業:保育所・助産施設など
④介護保険方式 対象事業:特別養護老人ホーム・老人居宅介護等事業など
利用制度の対照的な制度として、行政がサービスの利用先や内容などを決めることを措置制度という。
【意味】
緑内障とは、眼圧が上昇して視機能に異常をきたす病気である。
頭痛・吐き気を伴い、重症では失明する。
視力を失った瞳孔の色が⻘く見えるのでこの名がある。
【意味】
臨床心理士とは、臨床心理学の知識や技術を用いて心理的な問題を取り扱う「心の専門家」。
原則として指定された大学院を修了し、あるいは修了後1年以上の臨床経験を経て、臨床心理士資格試験に合格した場合に認定資格が与えられる。
【意味】
臨時特例つなぎ資金貸付制度とは、2009年の10月に設立された都道府県社会福祉協議会によって実施される、生活費貸付制度のことをいう。
住居のない失業者に対して、失業等給付や住宅手当等の交付を受けるまでのつなぎとして、生活費の貸し付けを受けられる制度。
【意味】
隣保館とは、社会福祉法(第2種社会福祉施設)に基づく隣保事業(セツルメント運動)を実施する施設。
生活環境などの安定向上を図る必要がある地域やその周辺の人達に対して、福祉の向上や人権啓発のための交流の場所となる、地域に密着した福祉センター(コミュニティーセンター)として、生活上の各種相談事業をはじめ、社会福祉等に関する総合的な事業及び人権・同和問題に対する理解を深めるための活動を行なう。
【意味】
隣保事業とは、19 世紀の後半にイギリスで経済的に困っている人たちを救済するために発生したボランティア活動、すなわち、セツルメント運動が、1890 年代に日本でも起こり、それが隣保事業の始まりと言われている。
第2 種社会福祉事業として、<隣保館等の施設を設け、その近隣地域における福祉に欠けた住⺠を対象として、無料又は低額な料金でこれを利用させる等、当該住⺠の生活の改善及び向上を図るための各種の事業を行なうものをいう>と定義されている。
貧⺠救済的施設としての性格を強くもった隣保事業は、同和対策などを除けば、活動は下火になってきている。
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