障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。
私は普段、社会福祉士として障がい者の相談支援業務を担当している相談員なのですが、日々の会議や同業者との間で交わす専門用語について、何となく使っているものの実は詳細までの把握は、ぼんやりだったりするモノも多くあります。お恥ずかしい話なのですが…。
それなので、改めて自分自身への備忘録として社会福祉専門用語を整理してみようと思いました。
また、この【障がい者生活】をお読みいただくうえで、専門用語について詳しくお知りになりたい方々にとっても役立てていただければ幸いでございます。
このページでは、社会福祉専門用語【へ】【ほ】から始まる専門用語について解説して参ります。
【意味】
平衡感覚とは、空間における身体の位置や運動についての感覚のこと。
身体が運動している時や、重力に対して傾いた状態にある時に、これを察知する働き。
【意味】
ぺースメーカーとは、一般的に心臓に対する電気刺激発生装置の事で、バッテリーとIC を含む本体部分とリード線から成るシステムの総称である。
恒久的な使用を前提とした体内植込み式のものと、一時的な使用を前提とした体外式のものがある。心筋に人工的な刺激を与える事で必要な心収縮を発生させる。
【意味】
膀胱留置カテーテルとは、体内に挿入したままの状態にするカテーテルのことをいう。
自然排尿が困難で、定期的に導尿する事が難しい人、又失禁が強くおむつ等の方法では著しい問題が生じる人等には膀胱留置カテーテルを用いて、直接尿を外へ導く。
ただし、こうした処置は一時的なものと考えるべきで、留置期間が⻑引けば尿路感染を招きやすく、又膀胱の拡張・収縮機能も弱まって抜去後の自然排尿が難しくなる。
【意味】
傍観者効果とは、緊急の援助を要する人がいる場面などで、目撃者が多数いることによって、援助の手が差し伸べられにくくなる現象のことをいう。
【意味】
法定雇用率とは、事業主が雇用しなければならない障害者の雇用率のこと。
平成30年4月1日から 障害者の法定雇用率が引き上げになる。
◆民間企業 現行:2.0% ⇒平成30年4月1日以降:2.2%
◆国・地方公共団体等 現行:2.0% ⇒平成30年4月1日以降:2.5%
◆都道府県等の教育委員会 現行:2.0% ⇒平成30年4月1日以降:2.4%
法定雇用率未達成企業には、行政指導がある。
雇用率未達成企業から障害者雇用納付金(不足人数1人につき月額5万円)を徴収する制度がある。
リンク:厚生労働省 障害者雇用率制度
【意味】
法定相続とは、自然人の死亡により、その一切の財産法上の地位を特定の者が包括的に受け継ぐことをいい、民法による相続人法定相続人、同法による取得割合を法定相続分という。
死亡した者(被相続人)の配偶者は、常に相続人となる。
【意味】
訪問介護(ホームヘルプサービス)とは、日常生活を営む事が困難な在宅の要介護者に対して、ホームヘルパーが訪問し、入浴、排泄、食事の介助等の日常生活上の世話をする介護保険サービスのこと。
訪問介護は、大きく“生活援助”“⾝体援助”“通院介助”の3つに分けられる。
生活援助は、主に掃除、洗濯、調理、衣類の整理、生活必需品の買い物、薬の受け取り等の⾝の回りの世話を行う。
⾝体援助は、主に食事、入浴、排泄、衣服の着替え、⾝体の清拭、体位交換等の援助を行う。
通院介助は、主にホームヘルパー等の資格を持った運転手が、⾞への移動、乗降、通院先の医療機関での受診手続、院内の移動等の援助を行う。
費用は市区町村や施設によって異なる。
なお、障害者総合支援法における、介護保険法の訪問介護にあたる障害福祉サービスは、「居宅介護」という。
【意味】
訪問看護とは、訪問看護ステーションや医療機関から保健師、看護師、理学療法士等が、医師の指示のもとで在宅の要介護者を訪問し、医療上のサービスを提供する介護保険サービスであり、医療保険制度では、同じく医師の指示のもとで、身体障害者や精神障害者に対しても、介護保険サービスとほぼ同等のサービスが提供される。
訪問看護では、以下の内容について提供される。
(1)病状の観察・またはその指標となるものの測定と医師への報告
(2)清潔に関する援助
(3)褥瘡(床ずれ)の処置と予防
(4)カテーテルの管理
(5)点滴の管理
(6)食事や排泄の援助
(7)リハビリテーション
(8)家族への介護指導等
通常、訪問看護には介護保険が優先されるが、難病患者、末期がん、急性増悪(安定していた病状が急速に悪化する事)等で、一時的に頻回な訪問を行う必要があると主治医が判断した場合や、精神科訪問看護等の場合は、医療保険で利用する事になる。
費用は市区町村や施設によって異なる。
【意味】
訪問入浴介護とは、介護保険における居宅サービスのひとつである。
自宅の浴槽での入浴やデイサービス(通所介護)等での入浴も困難な、重度の要介護者が対象となります。
利用者は寝たままの姿勢で入浴する事ができる。
巡回型の訪問入浴⾞が浴槽を持ち運び、入浴の介護を行う。医師による入浴許可が必要である。
重度の身体障害者に対して市町単位で実地する訪問入浴事業もあるが、利用可能者は各市町の規定によって異なる。
【意味】
訪問リハビリテーションとは、病院、診療所、介護⽼人保健施設の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が、医師の指示のもとで在宅の要介護者を訪問し、心⾝の機能の維持・回復を図り、日常生活の自立を支援する為に、リハビリテーションを行う介護保険サービスのことをいう。
訪問リハビリテーションでは、主に体位交換、起き上がりや座る姿勢、立ち上がり、歩行、嚥下(えんげ)、排泄動作、関節の変形拘縮(こうしゅく)の改善に関する訓練等を行う。
訪問リハビリテーションは、医療保険でも利用する事が可能です。
【意味】
保護観察とは、犯罪者や非行少年の更生を助け、犯罪を予防するために、国家の責任において指導監督および補導援護を行う制度。
保護観察の対象は以下の通り。
1号観察:少年法に基づき家庭裁判所の決定により保護観察に付される少年/原則として20歳まで または2年間
2号観察:少年院からの仮退院を許されて保護観察に付されている少年/原則として20歳に達するまで
3号観察:刑事施設からの仮釈放を許されている保護観察に付されている少年/残形期間
4号観察:刑法の規定により刑の執行を猶予され保護観察に付されている者/執行猶予の期間
5号観察:婦人補導院からの仮退院を許された者/補導処分の残期間
リンク:法務省 保護観察所
【意味】
ポータブルトイレとは、持ち運びの出来る腰かけ用の便器である。
高齢者や障害者が室内で使用するもので、トイレ迄歩けない、間に合わない等の場合に便利。
便座の暖房、消毒、また洗浄装置のついたもの等があり、木製、家具調等デザインも工夫されている。
【意味】
ホームエレベーターとは、個人の住宅に設置されるエレベーターの事である。
高齢化社会、バリアフリー、リフォーム、狭小地住宅等の需要が増えている事を背景に、低価格になった事から設置する家が増えている。
当初は、3 階建住宅に設置する場合がほとんどだったが、現在では2 階建てに採用するケースも増えている。
リフォームで設置する際は、建物の強度を確保する必要がある。
また、設置の際は、エレベーターの確認申請を役所へ提出しなくてはならない。
リフォーム工事で、既存の押入れ部分を撤去して、家庭用の小型エレベーターを設置する事を「押入れエレベーター」等と呼ぶ事もある。
【意味】
ホーンーヤールとは、パーキンソン病の病気進行度(重症度)を示す指標で、この指標の3 度以上になると治療費の補助が受けられるようになる。
1度:症状が片方の手足のみ
2度:症状が両方の手足に見られる
3度:姿勢反射や歩行の障害が加わる
4度:起立や歩行は可能だが非常に不安定で介助が必要となる
5度:⾞椅子使用またはほとんど寝たきりなる
【意味】
保健師とは、地域の保健指導や健康推進に従事する人の事で、非常に幅の広い仕事である。
【意味】
補高便座とは、洋式トイレの上に置き、足・腰が弱っているので座る事や立ち上がりを楽にする為、5cm から15cm 便座を高くするトイレ補助具のこと。
【意味】
母子健康センターとは、母子保健に関する各種相談、保険指導、助産を行うことを目的とする施設のこと。
設置は市町村の努力義務による。
【意味】
母子健康手帳とは、市町村長に妊婦の届け出をすると公布される手帳で、小学校入学前までの健康管理に利用される。
リンク:厚生労働省 母子健康手帳について
【意味】
母子健康法とは、母子および乳幼児の健康の保持・増進を目的に、1965年に制定された法律。
1994年に改定し、1997年に施行され、基本的な母子保健サービスを市町村に一元化した。
◆母子保健法による健康診査
・1歳6か月児健診:満1歳6か月を超え満2歳に達しない幼児
・3歳児健診:満3歳を超え満4歳に達しない幼児
市町村の財源によりこれらの健康診査を行わなければならない。
【意味】
ボタンエイドとは、リュウマチや脳性麻痺や頸髄損傷等、指先の動作が困難な方が、衣類を着たりする時に使用するボタンかけを可能にする自助具の事である。
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