【車いすの旅】沖縄県ホテル日航アリビラに泊まろう!【宿泊施設】

はじめに

障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。

私は、頸髄損傷C6四肢麻痺という比較的重度な身体障害がある手動車いすユーザーなのですが、旅行が趣味で、時には念入りにバリアフリーユニバーサルデザインが整っているか調べ、また、時には何の下調べもせず行き当たりばったりで非バリアフリー非ユニバーサルデザインあえて楽しむ(最近はこちらのスタイルの方が多いかも…)スタイルで旅行に出かけています。

そんな私が、全国津々浦々…というのは大袈裟ですが、「車いすの旅」として様々な観光名所に行った際のバリアフリーやユニバーサルデザイン情報を発信して、このブログをご覧になったご本人や、友人や、ご家族や、ご親戚等の車いす利用者の方が少しでも安心して、「車いすの旅」を楽しむための情報として、お役にたてていただければ幸いでございます。

さて、今回は「【車いすの旅】沖縄県ホテル日航アリビラに泊まろう!【宿泊施設】」について、情報発信させていただきます。

ご紹介する宿泊施設の場所は、沖縄本島の嘉手納町の東西側、読谷村(ヨミタンソン)の海沿いにあるホテル「ホテル日航アリビラ」です。

那覇空港からは車で約1時間の場所にあり、近くにはこれといった観光名所はありませんが(失礼でスミマセン)、少し離れた嘉手納町には米軍嘉手納空軍基地があるので、米軍払下げ品を販売しているお店で掘り出し物を見つけたり、道の駅嘉手納の屋上から嘉手納空軍基地を発着する戦闘機を見たり、アメリカンビレッジでショッピングを楽しむのもいいかもしれません。

ところで、なぜこのホテルを利用することとなったか?というと、その理由は以下の2点によるものでした。

JALマイレージの有効期限切れ前に交換した「JALクーポン」が使える沖縄のホテル

バリアフリールーム(ユニバーサルルーム)のある沖縄のホテル

①についての発端は、私のJALマイレージプログラムのマイルが有効期限切れだったということでした。それまでにかなりまとまったマイルがあったのですが、それが失効することが“もったいない!”との思いから、なんとか有効に使うすべを探し、行き着いた結論が「JALクーポンに変える」ということだったのです。その後、たまたま少しまとまった休日が取れることとなって、沖縄旅行の計画に行きつきました。

まあ細かな経緯はどうでもよいと思いますが、余ったJALマイルを失効させる前に、まず「JALクーポンに変える」という方法もあることは、是非、知っておいてほしい情報です。

JALクーポンについての説明は
こちらの公式サイトをご覧ください→ JALマイレージバンク JALクーポン

②については私が車いす利用者なので、必然的にバリアフリールーム(ユニバーサルルーム)を探すわけですが、沖縄にあるJALグループのホテルは2ヵ所しかなく、休日にリフレッシュしに行く場所なら…と考えた時、迷わずこの「ホテル日航アリビラ」となった訳です。

料金はやはりそれなりですが、JALクーポンを使ってお得に泊まれることを考えると、我ながらとても良い選択だったと思いました。

それでは、ホテル日航アリビラについてご紹介いたします。

※沖縄のバリアフリーに関する情報は下記リンクなどでもご確認できるようです。

しょうがい者・こうれい者観光案内所

沖縄は観光バリアフリーを宣言しており、バリアフリー旅行支援など障がい者か高齢者が沖縄観光する際に必要な、様々な情報を提供する専門窓口があるそうです。
リンク:沖縄県観光バリアフリーポータルサイト-バリアフリーOKINAWA

 

◆那覇空港1階階到着ロビー
住所:沖縄県那覇市鏡水150番地那覇空港国内線旅客ターミナル 1階到着ロビー( 総合案内所の隣 )
営業時間:10:00~18:00( 年中無休 )
連絡先:TEL:098-858-7760FAX:098-857-905
リンク:沖縄バリアフリーツアーセンター【那覇空港】

 

◆国際通り
住所:〒900-0014沖縄県那覇市松尾2-8-19 ドンキホーテ5F
営業時間:11:00~18:00(年中無休)
連絡先:TEL:098-860-8046 / FAX:098-860-8434
リンク:沖縄バリアフリーツアーセンター【国際通り】

場所

まずはホテル日航アリビラの場所を、Google Map で確認してみましょう!

〒904-0393 沖縄県中頭郡読谷村字儀間600

住所は、〒904-0393 沖縄県中頭郡読谷村字儀間600 ホテル日航アリビラ。

行き方は、レンタカーで行くことをお勧めします。

詳しくは『オッケーグーグル!』で、Google先生に聞いて下さい(笑)

レンタカーなら、那覇空港からは車で約1時間ぐらいです。

ちなみに、周辺は畑だらけで、ナビを使っていても“本当にこの道で合ってるのかな?”と思えるほど、周辺には何もありません。

見方を変えれば、ホテル内の設備や飲食店が充実しているので、一日中このホテル内にいて、海を眺めながらのんびりと時間を気にせず過ごすには、最適なホテルといえるでしょう。

ホテルのプライベートビーチは、とにかく最高です!(車いす利用者にはあまり関係ありませんが…)

ホテル日航アリビラ

冒頭でも書きましたが、私がこのホテルを選ぶにあたっては、バリアフリーについて徹底的に(といっても調べられる範囲内ですが)調べました。

というのも、バリアフリー新法(2006年施行)以降にできた不特定多数の人が利用する建物(ホテルなども含む)については、高齢者や障がい者の利便性に配慮してバリアフリーやユニバーサルデザインに配慮して建物を建てることが法律で決められていますが、2006年以前に建てられた建物については、バリアフリーやユニバーサルデザインに配慮して建てられた建物は意外と少ないのです。

それなので、バリアフリーやユニバーサルデザインに配慮され、なおかつバリアフリールーム(ユニバーサルルームという言い方もあります)があるリゾートホテルということになると、さらに選択種も絞られてくるのですが、ここ「ホテル日航アリビラ」には私の求める“それ”があったのです。

Google ストリートビューの外観はこちら↓

出典:Google ストリートビュー ホテル日航アリビラ

さあ、それではホテル日航アリビラのサイトをチェック。

出典:ホテル日航アリビラ[公式] https://www.alivila.co.jp/

ユニバーサルルーム 詳細

ユニバーサルルーム
車椅子ご利用のお客様にも配慮した機能的な客室

床面は全面フローリングで居室・洗面所・バスルーム・トイレ・テラスとの段差もなく自由に車椅子をご利用いただけます。また、隣の部屋とのコネクティングルームとして最大6名、ファミリー、二世代・三世代でご利用いただけます。

クローゼット ハンガーバーを低い位置にご用意いたします。(取付式、事前に申し付けください)
ライティングデスク 車椅子のままでご利用いただけます。
洗面台 車椅子のままでご利用いただけます。
トイレ ・広い引戸(100cm)で、トイレの中まで車椅子を利用いただけます。
・肘掛け手すりをご用意いたします。(便座脱着式、事前に申し付けください)
バスルーム ・バスルームのドアが広く(95cm)、入口に段差がありません。
・バスルームの中まで、車椅子でお入りいただけます。
・洗い場・バスタブには、5か所の手すりを設置いたしております。
ウッドデッキテラス 客室から段差なく、ウッドデッキのテラスに出ることができます。
(利用時は、サッシ戸敷居塞ぎ板をご使用いただきます。)

◆料金および所要時間など

宿泊料金については、公式ページや旅行予約サイトをご確認ください。

早期割引などを適用させれば、かなりリーズナブルに宿泊できますよ。

注意
冒頭に紹介したように「JALクーポン」を利用する場合は、公式サイトから予約しないと、「JALクーポン」は利用できません。くれぐれもご注意ください!

出典:ホテル日航アリビラ[公式] https://www.alivila.co.jp/

ユニバーサルルーム ベッド

上記でも紹介しましたが、ホテル日航アリビラでは車いす利用者の方でも利用しやすい「ユニバーサルルーム」がありますが、そのお部屋は1階です。

そう、このホテルのユニバーサルルームは、1階の1部屋のみなんです出来ればもう少し海の見える上の階の方が良かったのですが…、設定がこの部屋しかなかったので仕方ありません。

実はこれは、ここホテル日航アリビラだけに限ったことではなく、日本にある多くのホテルがバリアフリーやユニバーサルルームと称するような、車いす利用者でも宿泊できるような部屋は1ホテルにつき1部屋といった施設がほとんどで、そのような車いす利用者でも宿泊できるような部屋が何部屋もあるホテルは大変珍しいんですよ。しかも、そういった部屋のほとんどが夜景が見えない部屋、海が見えない部屋、隣のビルの壁しか見えない部屋、なのです。

注意
2006年施行のバリアフリー新法施行後に建設されたホテルの殆どにバリアフリーやユニバーサルルームが有ります

残念ですが、これが日本のバリアフリールーム、ユニバーサルルームのリアルなんです。

だから、ホテル日航アリビラホテルのこの部屋も、ある意味日本のスタンダードなので、“仕方がない”のですのですが…いつかこのスタンダードが非常識となる日が来ることを願っています

まあ、それでもバリアフリーやユニバーサルルームがそもそも設定の無いホテルも多くあるので、車いす利用の旅行者からしてみれば、一部屋でもあるだけ大変ありがたいと思います。

まずは床およびベッドです。

そう、車いす利用者にとって床は大事なポイントの一つなんです。

というのも、高級なホテルに成れば成るほど床はフカフカの絨毯(ジュウタン)敷きなのですが、車いす利用者にとって、特に車いすを自分で操作する利用者にしてみれば、絨毯の上を移動するより、フローリングの床の上を移動する方が、はるかに楽なんです。

したがって私のホテル判断基準の一つとして、床がフローリングになっているユニバーサルルームがあるホテルか否かが、判断を大きく分けるポイントとなります。

車いす利用者利便性を真剣に考えていて下さっているとホテルほど、ユニバーサルルームはフローリングとなっており、それだけで良いホテルか、そうではないのか、と判断することが出来るといっても過言ではありません。(まあ、自己基準ですけどね)

また、ベットの高さも重要です。

ベッドの高さは、車いすの座面(座っている面)の高さと、ベッドの寝る面の高さが同じ高さがベストです。

それは車いすとベッド間を移動する際に、腕の力だけで自力で移るにも、介助を受けて移動するにも、ちょうど良い高さが座面とベッドが同じ高さだからなんです。

実はもっと良い位置は、移る側が、移る元より低い位置、というのが良い高さなんですが、それにはベットの高さを調節する機能も必要になりますが、ホテルでそのようなベッドを用意してあるなんて滅多にありません。たとえあったとしても、リーゾートと介護用ベッドはマッチしないという残念な現実があります。

理想と現実は、なかなかマッチしないものです。

さて、このホテル日航アリビラのベッドの高さは、上記写真の通り“ちょうどいい”でした。

ユニバーサルルーム バスルーム

お次はバスルーム

段差、広さ、設備、どれをとっても申し分ありません。

ただし、どこの家庭にもあるようなユニットバス(バリアフリータイプ)なんです。もちろんこれはこれで大変ありがたいのですが、日頃の日常を忘れ、リゾートという非日常的世界にトリップしても、介護用品(福祉機器)デザインによって日常世界へ連れ戻されてしまいます。

先程のベッドの記事にも書きましたが、リーゾートと介護用品(福祉機器)デザインはマッチしないのです

(上記画像内のシャワーチェアは事前リクエストしてご用意してくださいました。入用の場合にはフロントに声をかけてみて下さい。)

しかし、やはり、それがあるだけで大変ありがたいのです。デザインは後の課題として、次の世代に方々が解決してくれることを願っています。

ちなみにこちらは通常の部屋のバスルームです。福祉的配慮のなされたバスルームとのデザインの違いが、お分かりいただけますでしょうか?

この通常の部屋のバスルームは、入り口の段差も少なくユニバーサルデザイン的配慮も感じられましたが、残念ながら入口の開口部が55cmほどで、横幅60cmの私の車いすでは入ることが出来ませんでした。(日本的家屋の基準として尺貫法を用いることが多いことから入口開口部は60cmに建具を付けて結果的に最大開口幅55cmとなることが多いんです。)

ユニバーサルルーム トイレ・洗面台

お次はトイレ・洗面所です

福祉的デザインはこの際置いといて、車いす利用者でもとても使い勝手の良いデザインになっておりました。

トイレの扉も段差もスッキリです。

ここら辺は、リゾートホテル的配慮もちゃんと行き届いていますね。

その他に、バルコニーへも車いすのまま出られるのですが、1階で宿泊客の方の散歩コースとなっているため、時に散歩されている方と目が合ってしまい、正直言ってまったくくつろげませんでした。防犯的にも少し心配ですね。

ホテル敷地内散策

次はホテル内散策です。

南国のリゾートホテルらしく、タイル張りの宮殿のような内装です。

外に出て中庭を抜けると、プライベートビーチが一望できます。

しかし車いすではこの辺で限界…。

車いすでは少し動きづらい、石畳風の小道です。

向こう側にはチャペルも見えます。

チャペルの海側にプライベートビーチへ降りていくスロープがあるようです。

プライベートビーチ

プライベートビーチへ行こうと、スロープを下り始めしばらくしたころ、このスロープがとても急で一度も休憩する場所もない、長ーいスロープということに気が付きました

しかし、気付いた時点で引き返すにも引き返せず、仕方なくそのままスロープを下る決断をしたのですが、正直言って車いす利用者単独で行くにはちょっと危険なスロープ(スロープというより急な自動車用道路といったイメージです)なので、車いす使用者の方は、くれぐれも介助者数名と降りていくことをお勧めします

とても静かで美しいプライベートビーチです。

車いすでも通行しやすいように舗装されているのはありがたかったです。

ビーチに入るには…覚悟が必要です。

ここまで下りてくるのにとても苦労しましたが、おかげでこんな美しいサンセットを見ることが出来ました!

この後、いうまでもなくスロープの登りは苦労しましたが、何事も試してみないと大切なものも得られません。

どんな失敗をしたっていいんです。

その経験がいつかきっと何かの役に立つ時が来ると、私は信じています。

沖縄県、読谷村、ホテル日航アリビラ、いかがでしたでしょうか?

まとめ

・JALマイレージ会員の方でマイル有効期限が近い方は「JALクーポン」に変えてGo Trip!

・「JALクーポン」利用の場合はホテル公式サイトからの予約にのみ有効です。

・ユニバーサルルームは1部屋しかないのでご予約はお早めに。

・ユニバーサルルームは1階なので正直いって景色はあまり楽しめません。

・車いす利用者がプライベートビーチへ行く際は急な坂の上り下りを覚悟の上で介助者同行で行ってください。

以上、ホテル日航アリビラの宿泊を楽しむための情報発信でした。

もしも行かれる際は、皆様にとって最高の体験となることを願っております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。セイタロウ

↓よろしかったらご予約はこちらからどうぞ↓

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セイタロウ