障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。
私は、頸髄損傷(受傷部位:C6)四肢麻痺という比較的重度な身体障害がある手動車いすユーザー です。
普段は障害のある方々の支援をする某障害者生活支援センターに勤務して相談支援業務を行っておりますが、そういった日々の業務経験を積み重ねるうちに、いつしか社会保障制度や社会福祉全般に詳しくなり、気が付けば社会福祉士という資格も取得することが出来ました。
そんな私セイタロウが、そういった仕事を通じて、身体、知的、精神という障害がある方々の支援をさせていただくうちに、今まで気が付かなかったような様々な世の中の仕組みのようなものに注目するようになりました。
参考
セイタロウのプロフィール障がい者生活管理人&著者セイタロウの自己紹介
それら内容についてはこの【障がい者コラム】のコーナーで徐々に紹介していこうと考えております。こういった内容に、ご興味がある方やない方にとっても、“へぇ~”と言っていただけるようなお役にたてるような内容を目指して情報発信していきたい所存でございます。
さて、今回この度この【障がい者コラム】のコーナーで取り上げるのは、『障がい者ドライバーとセルフ・ガソリンスタンド』について、です。
この記事作成のきっかけは、平成31年2月13日のYahoo!ニュースに載った「沖縄タイムズ」からの引用記事について、私の普段思っている事柄を踏まえて書いてみたいと思います。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190213-00384326-okinawat-oki
リンク:「かなり大変です…」 増えるセルフ給油所、困る障がい者ドライバー
上記記事の概要として、沖縄で近年増え続けるセルフ・ガソリンスタンドが、下肢障害があって車椅子を利用するドライバーからしてみてば、大変不便を強いられる時代になった、との内容によって記されています。
セルフ・ガソリンスタンドは、私が住む静岡県内でも20年ほど前から営業所を見かけるようになり、今ではガソリンスタンドの2割から3割はセルフ・ガソリンスタンドとなっている印象で、Yahoo!ニュースの記事にあるような沖縄県同様に静岡県でも同様の展開がなされているように感じます。
昨今の少子高齢化による時代の流れからくる慢性的な就業人材不足も相まって、極力、人材投入を抑えたシステムの物販事業展開に拍車がかかるものと思われますが、そういった流れが人の手を必要とする私のような四肢麻痺の車椅子利用者からしてみれば、少し不便に感じてくるのかもしれません。
しかし、このセルフ・ガソリンスタンドについていえば、私が住む静岡県内のセルフ・ガソリンスタンドでは、「車椅子利用者やお手伝いが必要な方は、備え付けのインターフォンを鳴らすか、クラクションなどでお知らせください」との表示がされています。
私も何度かそういったセルフ・ガソリンスタンドを利用したことがありますが、手伝いが必要とアピールすれば、店員さんが控室から出てきてくれて、普通のスタンドと同じように給油を行ってくださいます。
これは静岡県にだけいえることではないと思うのですが、他県でのセルフ・ガソリンスタンドではどのようにご対応なさっているのか気になります。
ちなみに、一見、店員がいないように見えるセルフ・ガソリンスタンドでも、法律上はガソリン等の完全なる無人販売は許可が下りないので、店員さんはお客さんから見えないところに必ず常駐しています。(しているはずです)
だから、車椅子利用者ドライバーやお手伝いを必要な方が助けを求めれば、ほとんどのセルフ・ガソリンスタンドで給油をお願いできるはずなのですが、運営会社の方針によっては、一切手を貸さないといったスタイルもあるのでしょうか…。
そんな冷たい対応がないことを願いたいものです。
さて、そもそも車椅子利用者って、どうやって運転するの?と疑問に思われた方は、以前に書いた記事もあわせてご覧ください。
さらに、車椅子利用者の自動車運転に欠かせない問題として、【身障者用駐車場】について書いた記事もご覧いただけれと幸いでございます。
障害者の自動車運転にまつわる話なので、ついでといっては何ですが身体障害者が自動車を所有している場合に、行政の補助制度(地域支援制度)として一部自治体が行っている『ガソリン費補助(支給)』があることをご存知でしょうか?
ちなみに、私セイタロウが住む自治体ではこのような制度はありません。
この『ガソリン費補助(支給)』については、主に関東圏でよく見受けられる制度ですが、やはり財源(税収が豊富)な地域ほど、障害を持って暮らすために補助をいただける様々な制度が充実している傾向にあるようです。
『ガソリン費補助(支給)』の補助金額は、障害者ご本人の収入や各自治体のルールによって異なるようですが、数か月くくりで数千円から数万円の補助が受けられるそうなので、対象となる地域で対象者となっている場合は、利用されることが得策でしょう。
詳細は、各市町村役場内にある福祉事務所へお問い合わせください。
各自治体によっても異なりますが、障害者手帳所持者が自動車運転免許を取得する際の補助制度や、自動車購入費に関する購入費貸付制度がある自治体もあります。
各自治体では「障害者のしおり」等を作成しているところも多いので、ご自身が暮らす地域の制度を知るには、そういった冊子を手に入れおくとよいでしょう。
さて、このような記事としてまとめてみましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事をお読みくださった皆様は、どのようにお感じになられたでしょうか…。
人手不足による影響は今後ますます増えてくると思いますが、私個人的にはなるべく自分でできる事は自分で行う(できない方に行えと言っている訳ではございません)という事が、自立心も養え、心を障害から解放する助けにつながるものと思うのです。
身体は障害があっても、心は自由でありたい…そんな思いで常日頃暮らしています。
このような内容でしたが、いつか、どこかで、どなたかのお役に立てる内容であったら嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
セイタロウ
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