障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。
私は普段、社会福祉士として障がい者の相談支援業務を担当している相談員なのですが、日々の会議や同業者との間で交わす専門用語について、何となく使っているものの実は詳細までの把握は、ぼんやりだったりするモノも多くあります。お恥ずかしい話なのですが…。
それなので、改めて自分自身への備忘録として社会福祉専門用語を整理してみようと思いました。
また、この【障がい者生活】をお読みいただくうえで、専門用語について詳しくお知りになりたい方々にとっても役立てていただければ幸いでございます。
このページでは、社会福祉専門用語【は】から始まる専門用語について解説して参ります。
【意味】
売春防止法とは、売春の防止を目的に、1956年に制定。
要保護女子(売春を行う恐れのある女子)の保護更生等によって、売春を防止することを目的とする。
売春等の罪を犯した満20歳以上の女子に対して、補導処分に付することをや、婦人相談所、婦人保護施設、婦人相談員などについて規定。
売春を防止する理由として、以下の3点を指摘。
①人としての尊厳を害する
②性道徳に反する
③社会の善良の風俗をみだす
【意味】
長谷川式簡易知能評価スケールとは、口頭の質問で短期記憶や見当識や記銘力などを、点数化する認知症スクリーニングテストのひとつ。
【意味】
パーキンソン病(パーキンソンびょう、英: Parkinson’s disease)とは、脳内のドーパミン不足とアセチルコリンの相対的増加とを病態とし、錐体外路系徴候を示す疾患である。
神経変性疾患の一つである。
日本では難病(特定疾患)に指定されている。
本疾患と二次性にパーキンソン病と似た症状を来たすものを総称してパーキンソン症候群と言い、本症はパーキンソン症候群を示す病気の一つである。
【意味】
パーソンセンタードケアとは、認知症高齢者その人を中心とした介護を行うことを理念とする支援手法である。
認知症になってもその人らしく、いきいきと生活できるように個別のケアをすることである。
【意味】
ハートビル法とは、高齢者、⾝体障害者等が円滑に利用出来る特定建築物の建築の促進に関する法律(平成6 年6 月29 日法律第44 号)とは、以下に示す目的で制定された日本の法律である。
ハートビル法と通称された。
2006 年12月20 日、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(通称・バリアフリー新法)の施行に伴い廃止された。
【意味】
排尿障害とは、一般に、排尿が困難になる等排尿状態の異常をいう。
膀胱の感覚が鈍い、排尿の刺激が脳でうまく伝わらない、尿道が開かない、膀胱が伸びすぎている等の原因が考えられる。
【意味】
廃用性症候群とは、動かない事による心⾝機能の衰えのことをいう。
⾝体を動かす力の源となる筋肉は、1 週間の絶対安静で10%から15%低下する。
また固定された関節では4 日目から組織の変化が始まり、3 週間後には関節運動に明確な制限が起こる。
さらに心臓や肺等の機能は3 週間の安静で20%から30%低下する。
その他目や耳等の感覚器官や胃腸等の内臓器官、神経機能等、動かさない事による機能の低下は全⾝に及ぶ。
人間の機能には、通常の生活でさほど使わなくても必要な時には発揮出来る予備力がある。
しかし、高齢者の場合にはこの予備力が少ない為に機能低下が早く、寝たきりに繋がりやすくなる。
【意味】
掃き出し窓とは、本来は、室内のホコリ等を掃き出す為に、壁の最下部に設けられた小さな窓を「掃き出し窓」といい、天井近くに設けられた「高窓」の対語であった。
しかし近年は、マンション等の住戸において、床面迄開口部のある窓(テラス窓)を「掃き出し窓」と呼ぶケースが多い。
居住者が車いす利用者となった場合のバリアフリー住宅改修においては、アプローチをそれまで使用していた玄関から、スロープや段差解消機を増設工事をした、掃き出し窓から屋内出入りするように変更する手法が多く用いられている。
【意味】
パターナリズム(英: paternalism)とは、日本語では家⽗⻑主義、⽗権主義、温情主義などと訳され、本人の意思にかかわりなく、本人の利益の為に本人に代わって意思決定をする事である。
語源はラテン語の pater(パテル、⽗)で、⽗親と子どもとの間における保護・支配の関係をいう。
医療においては、患者に対してその人の為になるとして、医師またはその他の患者以外の人々の裁量で処置をする事を指す。
強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益になるようにと、本人の意志に反して行動に介入・干渉することをいう。
個人の利益を保護する為であるとして、国家が個人の生活に干渉して、その自由・権利に制限を加える事を正当化する原理。
【意味】
8020運動とは、80歳になっても20本以上自分の⻭を保とうという運動。
20本以上の⻭を持つ高齢者はそれ未満の人に比べ、活動的で、寝たきりとなることも少ないなど多くの報告がされている。
1989年に成人⻭科保険対策検討会中間報告にて発表された。
1991年の⻭の衛生週間の重点目標が「8020運動の推進」となり、1992年∼1998年、8020運動推進事業が実施された。
2000年には、都道府県が実施主体となり、8020運動推進特別事業を開始した。
【意味】
発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群(高機能自閉症)、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、またはこれに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。
【意味】
発達障害者とは、障害の原因が、精神的あるいは⾝体的、またはその両面にわたっており、自立した生活能力や言語機能、学習等いくつかの領域で、機能的に制限を受けるものをいう。
発達障害児とは、発達障害者のうち18歳未満のものをいうが、子どもの発達の側面は多様であり、それらは相互に関連性を持っている為、ある側面に何らかの障害が見られる場合は、他の側面にも悪影響を及ぼしている可能性を考える必要がある。
また、発達は、子どもの生育環境に大きく左右される為、障害を固有のものとして捉えるのではなく、変化するものという見方が大切である。
どんなに重い障害も、働きかけによって軽減可能であるという意味が、発達障害という言葉に含まれていると言える。
上記の基準や概念をもって制度としての発達支援が受けられ、発達障害児・者の心理機能の適正な発達を支援し、円滑な社会生活を促進するため行う発達障害の特性に対応した、医療的、福祉的および教育的援助を受けることが出来る。
【意味】
発達障害者支援法とは、発達障害者、発達障害児の生活全般を支援することを目的に、2004年12月10日に成立して2005年に施行された法律である。
発達障害の早期発見をはじめ、保育、教育、就労支援から地域での生活支援まで、発達障害児・者の生活全体を支えるという視点が示されている。
【意味】
発達障害者支援センターとは、発達障害の早期発見や家族に対する助言、発達障害者に対する専門的な発達支援および就労支援、医療・教育等の業務、関係団体との連絡調整を行う施設である。
都道府県は発達障害者支援センターを設置することが出来るが、平成30年の現時点で全国47都道府県にすでに設置済みである。
リンク:国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害者支援センター・一覧
【意味】
バイオエシックス(英:bioethics)とは、臓器移植や医療技術(DNA組み替え技術など)、医療過誤問題について倫理的に追求する学際的学問。
生命倫理。
【意味】
パネルヒーターとは、パネル状の広い面積をもった放熱器の事である。
輯射暖房機器の一つで、蒸気や温水等を利用し、その放射熱を室内に放出して暖房する。
エアコンやファンヒーターなどと違って、熱風が身体にあたらないので、身体への負担や低温やけどなどの被害がでにくい暖房として、身体麻痺のある障害者や高齢者に推奨される暖房機器とされている。
【意味】
バイステックの7原則とは、サービスの援助者と利用者間との、より良い援助関係を成立させる為に、アメリカの社会福祉学研究者であるバイステック.F.P.が示した、七つの原則のことをいう。
①個別化
②意図的な感情表現
③統制された情緒的関与
④受容
⑤非審判的態度
⑥自己決定
⑦秘密保持
【意味】
バラまき福祉とは、昭和40年代後半、戦後の高度経済成⻑による財政の豊かさを背景に、地方公共団体が高齢者などに対して様々な給付を行なったことに対する批判的な表現。
対処療法的、人気取りなどと指摘し、社会福祉行政のあり方を批判した言葉。
【意味】
バリアフリー住宅とは、加齢による⾝体機能の低下等があっても住み続ける事が可能な住宅のこと。
バリアフリー住宅の建築を促進する為、1995 (平成7)年、「⻑寿社会対応住宅設計指針」が建設省により策定され、その後、「高齢者の居住の安定碓保に関する法律(高齢者居住法)」に技術的基準が引き継がれた。
その内容は、床段差の解消、手摺の設置、介助用⾞イスの通行可能な廊下や出入り口が基本であり、住宅金融公庫の融資と連動して住宅のバリアフリー化が進んだ。
現在も住宅金融公庫のバリアフリータイプの仕様が基準として一般に利用される。
【意味】
バリアフリー新法とは、正式名称「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」のこと。
建築物のバリアフリー化を目的とする「ハートビル法」と、駅や公共交通機関等のバリアフリー化を目的とする「交通バリアフリー法」を統合した法律で、2006(平成18)年に施行された。
高齢者、障害者等の移動や施設を利用する際の利便性、安全性を向上させる事を目的としている。
バリアフリー新法の施行によって、従来別々に行われていた商業施設等の建築物と、道路・駅等の交通施設におけるバリアフリー施策について、統合的・一体的に推進される事になった。
【意味】
バートレット(H.M.Bartlett,Harrientt M.)(1897 年∼1987 年)は、医療ソーシャルワークの分野で発展に努めた、アメリカの社会福祉学者である。
バートレットは、その著書である「社会福祉実践の共通基盤」(1970 年)において、社会福祉援助に共通する構成要素として、価値・知識・介入を上げ、個別援助を統合的に捉えた。
【意味】
バーネット(S.A.Barnett,Samuel Augustus)(1844 年∼1913 年)は、ロンドンのイーストエンドのスラム街に移住し、実践的な教会活動を組織して、セツルメント運動を展開
した、イギリスのキリスト教社会主義者である。
1884 年、ロンドンにイギリス最初のセツルメント施設「トインビー・ホール」設立し、初代館⻑を努めた。
【意味】
パールマン(H.Perlman, Helen Harris)(1905 年∼)は、アメリカのソーシャルワーク研究者である。
ケースワーク(個別援助)における問題解決アプローチを提唱した。
著書「ソーシャル・ケースワーク:問題解決の過程」(1957 年)の中で、個別援助技術を次のように定義した。
「個別援助技術は、個人が社会に機能する際に出会う問題を、より効果的に処理できるよう援助するために、ある人間関係機関によって用いられる過程である。
そして、ケースワークに共通する構成要素を4つをあげた。
この構成要素は「四つのP」と呼ばれる。
①人(Person)
②問題(Problem)
③場所(Place)
④援助過程(Prosess)
【意味】
パブリックコメント (英:public comment)とは、行政機関が政策の立案等を行おうとする際にその案を公表し、この案に対して広く国⺠・事業者等から意見や情報を提出する機会を設け、行政機関は、提出された意見等を考慮して最終的な意思決定を行うというもの。
市⺠意見提出手続き。
パブリックコメントを行うことで、重要な施策の意思決定の過程における公正の確保と透明性の向上が図られるとして、地方公共団体を中心に実施されている。
【意味】
半側空間無視とは、脳の損傷した部分の反対側に提しめされた刺激に反応したり、注意を向けたりするのに失敗する事である。
この場合、視線を固定したり動かしたりといった状況には関係なく、損傷した側と反対側の刺激を見落としやすく、本人から不自由感が訴えられる事はあまりない。
無視する範囲は外空間の情報だけでなく、イメージの半側を無視したり、無視症状を洞察する事を無視するといった視覚イメージやボディイメージにまでよび、大変複雑である。
【意味】
半盲とは、視野の半分が見えない視野障害の事をいう。
高齢者では、とくに脳疾患による脳血管障害として生じる事が多いとされる。
両耳側半盲、耳側半盲等、障害されている視神経の部位と視野の異常箇所とに深い関係がある。
両目で見ても右または左半分しか見えないものは同名半盲と呼ぶ。
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