障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。
私は普段、社会福祉士として障がい者の相談支援業務を担当している相談員なのですが、日々の会議や同業者との間で交わす専門用語について、何となく使っているものの実は詳細までの把握は、ぼんやりだったりするモノも多くあります。お恥ずかしい話なのですが…。
それなので、改めて自分自身への備忘録として社会福祉専門用語を整理してみようと思いました。
また、この【障がい者生活】をお読みいただくうえで、専門用語について詳しくお知りになりたい方々にとっても役立てていただければ幸いでございます。
このページでは、社会福祉専門用語【し】から始まる専門用語について解説して参ります。
【意味】
磁気誘導コイル(T モード)とは、マイクロホンなどで捉えられた音声信号を磁場の変化に置き換えるコイルや、Tモード付きの補聴器に内蔵された受信用の磁気誘導コイルをいう。
マイクロホンを通じて電気信号に置き換えられた音声信号をアンプから磁気誘導コイルに流し磁場を発生させる。
このコイルが電話の受話器に内蔵されていれば、補聴器で、直接電話音声を聞く事ができ、テレビなどに接続して、テレビなどの音声を補聴器で聞く事も可能となる。
【意味】
視覚障害とは、視力が極めて弱い、又は視覚機能が永続的に低下している状態。
視野障害・視力障害などがある。
【意味】
視覚障害者用拡大読書器とは、書類や書籍の表面をビデオカメラなどで読み取り、拡大して画面に映し出す機械。
弱視者の学習・作業に利用する。
【意味】
視能訓練士(ORT)とは、昭和46年制定の視能訓練士法に基づく国家資格をもった医療技術者。
ORT(orthoptist)ともいわれ、両眼視機能に障害のある人に対して機能回復のための矯正訓練や検査、眼科にかかわる各種検査を行う。
リンク:公益社団法人 日本視能訓練士協会
【意味】
色覚障害とは、色の違いを多くの人間が認識するものと同じように認識することが困難なこと。
人間の目には、赤、緑、⻘を感じる物質を持つ細胞があり、この内のどれかが機能しない障害で日本国内に推計300 万人以上いるとされている。
赤か緑を感じる物質に変異が生じるケースが大半で、濃い赤がこげ茶・⿊に見えたり、ピンク・灰色の区別がつかないことがある。
駅ホームの⿊い電光掲⺬板で、赤い文字が全く見えない、赤と緑が同じ色の文字に見えるといった不便がある。
【意味】
式台とは、玄関の上がり口に設けられた1段違いの板敷き部分。
客の送迎の際、挨拶をする場所である敷台に由来する。
【意味】
ジェネリック・ソーシャルワークとは、社会福祉援助技術のどの分野においても共通する技術、原理、活動のこと。
ジェネリックとは「一般的」「包括的」などの意味。
高齢者・障害者・児童、といった分野に限定されない、共通した援助の視点の必要性が求められている。
【意味】
自己導尿とは、自分で膀胱に管を入れて、定期的に残尿を排出すること。
排尿困難の治療に改善が見られない場合に行う。
【意味】
四肢麻痺とは、両上肢、両下肢の麻痺している状態をいう。
主に両上肢、両下肢の知覚、運動の麻痺、脳の障害、脊髄の障害、四肢の末梢神経障害、筋疾患などで生じる。
【意味】
姿勢反射障害とは、代表的なパーキンソン病の症状の一つ。
健康な人は立ったり歩いたりしている時にバランスを崩しても姿勢を反射的に直して倒れないように出来るが、パーキンソン病患者はそれができない。
【意味】
施設サービスとは、介護保険制度下で利用出来るサービスの一つで、受けられるのは要介護の認定を受けた人のみで、要支援の認定を受けた人は施設への入所はできない。
介護⽼人福祉施設(特別養護⽼人ホーム)、介護⽼人保健施設(⽼人保健施設)、介護療養型医療施設(療養型病床群)の3種類の施設で提供される。
施設ごとに対象者、利用料、常勤しているスタッフが違い、施設サービス計画に基づいて提供される。特別養護⽼人ホームは、原則、要介護3以上が必要。
【意味】
施設入所支援とは、障害者総合支援法制度下で利用出来る障害福祉サービスの一つで、施設入所されている障害者の主として夜間において、入浴、排せつ及び食事等の介護、生活等に関する相談及び助言、その他の必要な日常生活上の支援を行う。
【意味】
自走用標準形⾞イスとは、乗⾞する人が自力で操作して移動する為の⾞イス。
自走用標準型⾞イスには、前輪駆動式、後輪駆動式、片手駆動式などがある。
【意味】
肢体不自由とは、病気やけがなどで、⾝体の動きに関する器官が損なわれ、歩行や筆記などの日常生活動作が困難な状態。
【意味】
失行とは、Liepmann が「運動可能であるにもかかわらず目的とする運動ができない状態」と定義した高次機能障害のひとつ。
除外診断で診断される場合が多く、指⺬された運動を間違って行うか、渡された物品を誤って用いる患者の内、その他の障害が除外された場合に診断される。
他には麻痺や失調等他の運動障害、了解障害や失認、課題の意図の理解度や意欲などがある。
【意味】
失禁とは、小便あるいは大便などを自分の意思によらず排泄してしまうこと。
単に失禁とだけ表現する場合は大抵の場合、尿失禁を指し、失禁と言う表現は成人に対して示す事が多い。
大便失禁の場合は、便失禁という。
【意味】
シックハウス症候群(Sick House Syndrome)とは、建築用語・又は症候のひとつ。
新築の住居などで起こる、倦怠感・頭痛・めまい・湿疹・のどの痛み・呼吸器疾患などの症状があらわれる。
海外ではSick buildingsyndrome(シックビルディング症候群)と呼ばれるが、日本ではオフィスビルや病院等の住居以外の建築物で起きるものを特にシックビル症候群と呼ぶ。
【意味】
ジェンダーとは、社会的・文化的に形成された性別についての概念のこと。
⾝体的な性別のことではなく、「女だから・・・」「男のくせに・・・」などの背景にある社会的、文化的に作り上げられた性別のことを指す。
【意味】
失語症とは、主に脳出血、脳梗塞などの脳血管障害で脳の言語機能の中枢(言語野)が損傷され、一旦獲得した言語機能が障害された状態で高次脳機能障害のひとつ。
「聞く」「話す」「読む」「書く」が障害されることで、構音器官の麻痺等による運動機能障害、先天的な構音器官の奇形等による器質性障害等所謂構音障害や声の出なくなる失声症などとも異なる。
【意味】
失認とは、ある一つの感覚を介して対象物を認知することができない障害で、高次機能障害のひとつ。
視覚、聴覚、触覚など以外にも、病態失認や半側空間無視等も含まれる。
【意味】
児童福祉司とは、児童福祉法において定められている任用資格。
児童相談所に置かれる職員で、専門的技術に基づいて必要な指導を行う。
児童の保護その他児童の福祉に関する事項について相談に応じる。
人口約10万人に1人の割で担当区域を定めて設置されている。
【意味】
児童養護施設とは、児童福祉法第41 条では、「児童養護施設は、乳児を除いて、保護者のない児童、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせてその自立を支援することを目的とする施設」と規定されており、児童福祉施設の一つ。
環境上養護を要する児童には、親の行方不明,死亡,傷病入院,拘禁,離婚,経済的理由など、何らかの理由で家庭での養育が困難な子どもたちのことをいう。
【意味】
シニア住宅供給推進事業とは、平成2年度に本住宅を供給促進する為に創設された国の助成制度で、事業の実施主体を都市再生機構及び(財)高齢者住宅財団が認定する地方住宅供給公社、一定の⺠間法人とし、平成11 年度に創設された高齢者向け優良賃貸住宅供給助成事業の前⾝である。
目的は、高齢者の住生活の安定及び向上を図ることである。
シニア住宅とは、自立した日常生活を営む事の出来る単⾝、夫婦等の高齢者世帯を対象として、高齢者の生活特性に配慮した仕様・設備の採用、高齢者の日常の安心を確保する為の各種サービスの提供、家賃の一時払い等高齢者に配慮した支払い方式の採用等特別な措置を講じた、財団法人高齢者住宅財団の認定を受けた住宅などをいう。
【意味】
自閉症とは、社会性や他者とのコミュニケーション能力に困難が生じる発達障害の一つで、早期幼児自閉症、小児自閉症、あるいはカナー自閉症と呼ばれる。
先天性の脳機能障害だが、脳機能上の異常から認知障害の発症へといたる具体的なメカニズム未解明の部分が多い。
【意味】
社会的入院とは、医学的に入院が必要ないと判断されている人が、地域のサーピス資源不足や自宅で介護する者がいないことなどので理由で、入院したままの状態になること。
【意味】
社会的行動障害とは、高次脳機能障害の一つで、欲求・感情を抑制する力やコミュニケーション能力・意欲が低下し、固執・依存・退行・抑鬱等の行動や状態がみられる。
事故、疾病で脳に損傷を受けた場合や、他の認知機能障害の二次的結果として起こる。
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