障がい者生活のセイタロウです。
このブログのこの記事をご覧くださりありがとうございます。
私は普段、社会福祉士として障がい者の相談支援業務を担当している相談員なのですが、日々の会議や同業者との間で交わす専門用語について、何となく使っているものの実は詳細までの把握は、ぼんやりだったりするモノも多くあります。お恥ずかしい話なのですが…。
それなので、改めて自分自身への備忘録として社会福祉専門用語を整理してみようと思いました。
また、この【障がい者生活】をお読みいただくうえで、専門用語について詳しくお知りになりたい方々にとっても役立てていただければ幸いでございます。
このページでは、社会福祉専門用語【く】【け】から始まる専門用語について解説して参ります。
【意味】
グラブバーとは、手摺の種類の一つ。
トイレや浴室での上下移動、移乗用に用いる手摺で、しっかりと握って使用する為、直径は28∼32mmとなる。
【意味】
グループリビング事業とは、1996 年から旧厚生省が制度化した「高齢者グループリビング支援モデル事業」の略称で、血縁関係のない少数の高齢者らが相互扶助をベースにして、お互いのプライバシーなどを尊重しながら家庭的な雰囲気の中で共同生活を送ること。
「グループハウス」とも呼ばれるが、比較的健康な高齢者が主体で必ずしも介護者が同居するとは限らないので、「グループホーム」とは区別される。
国をはじめ自治体ごとに独自の助成金制度がある。
【意味】
グレーチングとは、排水溝などに用いられる格子状やすのこ状の床面の覆いのことを指す。
【意味】
ケアハウスとは、60才以上の自立した方を対象とした、食事・入浴付きの⽼人マンションで軽費⽼人ホームA型・B型、ケアハウス(C型)の3種類がある。
⾝寄りがない方や家庭環境や経済状況などで、家族との同居が困難な方を「自治体の助成を受ける形」で、比較的低額な料金で入居できる福祉施設である。
【意味】
ケア付住宅とは、緊急時の医療サービスやソーシャルワーカーのサービス、日常的各種ケアサービスが提供される住宅。
一人暮らし高齢者、高齢者のみ世帯、⾝体障害者のある者が安心して生活できるよう設備・構造・サービスなどが配慮されており、高齢者世話付き住宅(シルバーハウジング)、ケアハウスなどがある。
【意味】
ケアマネジメントとは、ケアが必要な者に対して、適切なサービスが受けられるように支援する活動をいう。
介護保険制度では、介護支援専門員(ケアマネジャー)が要介護者や家族の相談に応じ、ニーズを把握して、ケアプラン作成やサービス提供機関との連絡調整などを行う。
【意味】
ケアプランとは、介護が必要な要介護者に適切なサービスを提供する為の計画をいう。
在宅サービスを受ける際は、居宅介護支援事業者といわれる都道府県指定の事業者に属する介護支援専門員(ケアマネジャー)が居宅サービス計画と呼ばれるケアプランを作成する。
利用者が自分で作成ことも可能だが、市町村に届け出て確認を受けることが必要。
施設サービス利用時は施設側が施設サービス計画というケアプランを作成する。
【意味】
経管栄養(英:Tube feeding)とは、経口摂取が不可能あるいは不十分な患者に、消化管内に通したチューブから流動食を投与する処置をいう。
流動食を用いたものは経腸栄養、経腸経管栄養と呼ばれる。
【意味】
頚椎と頸髄の違い:頚椎は首の骨のことで、頸髄は頚椎の中を通る中枢神経(脊髄)を指し、頸髄損傷とは、頸髄を損傷した者のことを称する。(頸を→頚の字にして使用することもある/例:頚髄)
同様に胸髄・胸椎、腰髄・腰椎、仙髄・仙椎、尾髄・尾椎があり、髄の付く頸髄、胸髄、腰髄、仙髄、尾髄は脊髄の部位を表し、これらを傷めた人達を総称して脊髄損傷者と呼ぶ。
また、椎と呼ばれる頚椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎は脊椎(背骨)の部位を表し、これらを傷めた人達を総称して脊椎損傷者と呼ぶ。
☆頸髄損傷者とは・・・首の骨の中を通る中枢神経を傷めた方を指します。
☆脊髄損傷者とは・・・中枢神経を傷めた方、全てを指します。
【意味】
携帯会話補助装置とは、入力した言葉を音声又は文章に交換する携帯式の装置。
小型軽量、操作が簡単で使いやすいものが多くあり、電話応答や外出時の会話等、自立を助けるコミュニケーションツールとして使用される。
【意味】
傾聴とは、相談面接で援助者がとるべき基本的な姿勢を⺬し、相手の話によく耳を傾けることをいう。
援助者は、サービス利用者の聞いてほしい事や分かってもらいたい思いを、じっくりと聴き、意図を正しく理解するよう努める事で適切な援助へと繋がる。
【意味】
軽費⽼人ホームとは、60歳以上(夫婦の場合はどちらか一方が60歳以上)で、居宅での生活が家庭環境や住宅事情等で、困難な高齢者が低額料金で利用できる⽼人福祉施設。
A型(食事の提供や日常生活上必要な便宜を供与するタイプ)とB型(自炊を原則とするタイプ)、ケアハウスの3種類がある。ケアハウスは、「介護保険法」での一定要件を満たすことで、特定施設入居者生活介護の指定を受ける事が出来る。
【意味】
ケースカンファレンスとは、援助者が、問題状況についての状況・原因・対策を明らかにする為に実施する会議をいう。
事例検討会やケース会議とも呼ばれる。
介護保険上では、介護支援専門員(ケアマネジャー)がサーピス利用者や家族、サービス担当者を招集して、個別の援助についての話し合いを行うサービス担当者会議として実施される。
【意味】
ケースワークとは、ソーシャルワークにおける援助体系の一つで、援助が必要な者やその家族に対して、主に相談面接で問題や課題をもつ本人たちが社会資源を活用しながら解決に向けて取り組んでいけるように援助する。
【意味】
蹴込みとは、床等で段違いになった部分の奥や階段の踏み面の奥に垂直に立ち上がる部分などのことで、足のつま先が当たりそうな場所をいう。
【意味】
血液透析とは、腎臓の機能不全で有害な⽼廃物が腎臓で除去できなくなった場合等に、人工透析で血液を浄化する治療法をいう。
【意味】
健側とは、障害を受けていない側のこと。
例えば、右脳血管疾患で左半⾝に麻痺が残った場合は、右半⾝(右側)を健側と呼び、左半⾝(左側)を患側と呼ぶ。
【意味】
健康日本21とは、本格的な少子高齢社会の到来に向け、健康づくりの為の目標を提⺬されたもの。
2000年に厚生労働省により策定され、骨子は、認知症や寝たきりにならずに生活出来る期間(健康寿命)の延伸や生活の質(QOL)向上の為の健康づくりである。
2010年度をめどとして、その為に必要な生活習慣の改善等9分野に渡る70の具体的な目標値が設定され、政府や企業による様々な啓発や推進体制の整備が行われている。
【意味】
言語聴覚士(英語:Speech-Language-Hearing Therapist (ST))とは、音声障害・失語症等の言語障害、聴覚障害のある人の検査・指導・訓練等を担当する専門職。国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受ける必要がある。
【意味】
見当識とは、今の自分がどんな状態におかれているかという認識。
この能力は、思考や記憶や判断等と深いかかわりがあるとされ、認知症や意識障害の際に見当識障害が生じる。
【意味】
権利擁護とは、援助者が認知症高齢者や知的障害者、精神障害者等、判断能力が不十分であったり、自分の意思や権利を主張したりする事が困難な人達に代わり、その権利を擁護することをいう。
権利擁護の為の代弁機能という側面から、アドボカシーとも呼ばれることもある。
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